2024年大学入試:難関の国公立大医学部入試 結果を出し続ける学校は? 医学部合格者高校別ランキング
そうした入試を多くの生徒がクリアしている学校をまとめたのが、「国公立大医学部医学科合格者数ランキング」。1位は17年連続の東海だ。高い医学部合格実績から、医学部志望者が多いこと。さらに、中部には医学部を持つ国公立大が多いこともあり、各大学の合格者数ランキングを見ると、名古屋大(31人)や名古屋市立大(13人)、岐阜大(8人)、三重大(6人)などとなっている。同様の要因から合格者が多いのは8位の滝で、主な合格者数は、名古屋市立大(11人)、岐阜大(10人)、名古屋大(7人)など。 2位の久留米大付設と3位のラ・サールは、九州の大学を中心に合格者数を積み上げている。久留米大付設は、九州大(22人)、佐賀大(14人)、熊本大(9人)、ラ・サールは、九州大(18人)、鹿児島大(11人)、熊本大(8人)などに多くの合格者がいる。 4位の灘は東大(12人)と京大(25人)といった最難関医学部に強く、総合格者(70人)の半数以上を占める。近畿は、中部以上に医学部を持つ大学が多いことから、灘以外にも洛南(5位)や東大寺学園(10位)、甲陽学院(14位)などがランクインしている。 中部や近畿と対照的に、首都圏には国公立大医学部が少ないこともあり、最上位は7位の開成。もっとも順位は高くないが、同校の東大合格者数は灘や桜蔭(10位)と並ぶ最多の12人で、千葉大(8人)や東京医科歯科大(7人)といった難関医学部にも強い。首都圏の学校では、9位の海城と桜蔭がトップ10に入っている。 前述の通りハードルが高い医学部入試では中高一貫校が強く、3年制の公立校で最上位は12位タイの札幌南と熊本だ。両校以外にも、ランキングには地元の国公立大医学部に強い、各地域のトップ公立校が入っている。 次に、「国公立大医学部医学科現役合格者占有率ランキング」を見ると、卒業生数の多寡に左右される合格者数ランキングとは異なる顔ぶれとなっている。