「SNSお悩み相談員」のバイトを始めましたが、登録料で10万円請求されました…!これって詐欺ですよね?
高単価の仕事を探している人の心理や気持ちを利用して、お金をだまし取る手口が横行しています。 一例として「利益誘引型」と呼ばれる手口があります。「利益誘引型」は、利用者に大きな利益があるようにうたってサイトなどに登録させ、登録料・手続き料といった名目で高額な請求をするものです。 実際に被害に遭ってしまった事例を紹介しながら、同じような場面に出会ったときの対処法について解説します。
「SNSで相談にのるだけ」のアルバイトの例
「簡単なのにすぐ稼げる」などの甘い言葉でサイトへの登録を促し、その後手続き費用などとして高額な請求をするというのが「利益誘引型」の手口です。 独立行政法人 国民生活センターの相談事例より、「利益誘引型」サイトの被害一例を見てみましょう。 まず、相談者は「チャットで相談にのるだけ」の副業サイトに登録したところ、相談相手の男性から「より多くの報酬を支払いたいから有料の手続きをしてほしい」と言われ、その手続き料として約10万円を支払ってしまいました。 約10万円はまとめて支払ったわけではなく、クレジットカードとプリペイド型電子マネーで数回に分けて支払っていたようですが、手続きがうまくいかなかったとして追加で7万円を請求されたことで、不審に思い、だまされていたことが発覚したようです。 登録自体は無料でも、報酬などの金銭を受け取るための手続き費用といった名目で高額な請求を受け、支払いを続けても一向にお金を受け取れず、トラブルになっています。 ■高時給のアルバイトを装い、金銭を要求する手口が横行 独立行政法人国民生活センター発表情報によると「チャットで相談にのるだけ」という名目以外にも、以下の事例のように巧みに手口を変えながら行われています。 ●収入を得るために「レンタル彼氏」のサイトに登録したが、月額登録利用料のみ支払わせられた ●「荷受け代行」のバイトで身分証を提出したら知らないうちに自分名義でスマートフォンを購入されていた 指示されたとおりにお金を支払って手続きしても報酬が受け取れなかったり、身分証を犯罪に使われて詐欺だと気づいたというケースが多発しています。