「“自分がヒーローになる姿勢”がまだ足りない」逆転勝利で3試合ぶり白星も、主将・三笠貴史が抱いた危機感|フットサル
【Fリーグ】ボアルース長野 3-2 アグレミーナ浜松(11月17日/ことぶきアリーナ千曲) 【映像】次世代GKの神セーブ!元日本代表&初代リーグ得点王も大絶賛! 11月17日、Fリーグ2024-2025 ディビジョン2の第15節が行われボアルース長野とアグレミーナ浜松が対戦。3-2で長野が勝利した。 試合を終え、長野の三笠貴史が記者会見に出席した。
自分がやれば勝てると思ってプレーした
●三笠貴史|ボアルース長野 ──試合を振り返って。 リーグ終盤になって、試合に勝つことの難しさを全員が感じています。今日も失点したあとに、なにをしなければいけないのか、味方に声をかけるのか、自分がやるのか、考えを巡らせていました。 僕個人としては、今日は自分がやれば勝てると思ってプレーしました。結果的にそれがゴールにつながって、その点がチームのためになったことは良かったと思います。ただ、残り3試合も厳しい戦いが続くので、全員が戦える集団にならないといけないと感じています。 ──北海道戦のあとに「自信を取り戻した」という話がありましたが、今日の試合はどうでしたか? 「自信を取り戻した」という言葉の意味は、自分たちがどういうプレーをしたら勝てるのかを、葛飾戦から北海道戦に向けての練習で再確認できたということでした。結果的に勝つことはできませんでしたが、北海道を相手にあれだけ苦しい試合を、もう少しで勝てるというところまでもっていくことができました。 そういう意味で言うと、今日の第1ピリオドは北海道戦のような戦いができていませんでした。第2ピリオドで巻き返すことができましたが、最初からそれを出せなかったことは、自分たちの実力です。 勝つことと、そういった気持ちを選手一人ひとりがピッチで表現することは別のことだと思います。 残り3試合では、今節の第2ピリオドでの戦いを継続して、完全に「自信を取り戻した」と言い切れるようにしていきたいです。 ──パワープレーで1点差に迫られた時に、残り35秒で追いつかれた北海道戦のことが頭によぎりましたか? よぎりはしましたが、それよりも自分がやらなきゃという気持ちで一杯でした。 葛飾戦で失点した時もそうですが、北海道戦でも自分自身が少し(試合を)俯瞰して見ていた部分がありました。 なので今節は自分で自分を鼓舞して、それが味方にも伝染するような意識でプレーしました。それは、北海道と葛飾の試合があったから、そのようなやり方ができたのかなと思います。 ──三笠選手のセットは怪我明けの選手や新加入の選手がいるなかで得点を量産していますが、完成度という面ではいかがですか? 今節は中村(亮太)がいませんでしたが、昨シーズンから変わらず積み重ねているものがあります。細かい戦術での変更はありますが、どちらかというと同じことを繰り返しているので、それによってシーズン中盤から熟練度が上がっているような状態です。 特にセットプレーは、直近3試合連続で点を取れています。稲葉(柊斗)は、フットサルは初心者ですが繰り返し練習をしていますし、僕もキッカーはこれまでやったことはなかったけれどみんなですり合わせながら練習しているので、その成果が出ていると思います。 ──残り3試合、キャプテンとしてチームに求めていきたいことは? シーズン終盤のプレッシャーがかかる試合で、「自分がヒーローになる」と、プライドをかけて戦う姿勢が、今はまだまだ足りないと思います。 僕自身はプレーオフの経験もありますし、厳しい試合を戦う上で、普段の生活からなにをしないといけないのか、練習中なにをするべきか、試合でどういう選択をするのか、理解している部分は少なからずあります。そこをよりチームメイトにも求めないといけないし、一人ひとりがそこに向き合わないといけません。試合でいいプレーができなかったのはなぜなのかを、もっと突き詰めて、自分と向き合ってほしいですね。 僕も練習から激しくいくことで、見せていかないといけないと思いました。練習でできないことは、試合で出せないので。ここからの1週間、より厳しくやっていかないといけないと思っています。 逆に、このクラブをいるべき場所に戻すために、F1のピッチで戦うために、試合に勝たないといけない強い覚悟とプライドを出して戦えば、残りの3試合は大丈夫だと考えています。