26人、最後の戴帽式 2027年で閉校の宇部看護専門学校【宇部】
宇部看護専門学校(西村滋生校長)の第70回戴帽式が17日、中村3丁目の同校体育館で開かれた。来年度、現場実習に臨む18~40歳代の高等課程准看護科1年生26人が、命と向き合う決意と覚悟を新たにした。同校は2027年3月での閉校が決まっているため、今回が最後の戴帽式となった。 生徒たちは、事前にナースキャップを身に付けて出席。名前を呼ばれると1人ずつ登壇し、ろうそく型のLED(発光ダイオード)ライトを手に、ナイチンゲール像の火を自身のろうそくに移す動作をした。 全員で整列し、看護の精神をうたった「ナイチンゲール誓詞」を唱和。西村校長は「臨地実習では多くの試練や課題が待ち受けていると思うが、それを乗り越えることで必ず成長できる。自信を持ち、学びを続け、周囲の支えに感謝しながら前進してほしい」と激励の言葉を贈った。 戴帽生の篠原楓さん(18)は「幼い頃からアレルギーとぜんそく持ちだったけど、病院で優しくしてもらって治療を頑張れた。私も患者さんに安心感を与え、信頼される看護師になりたい」と力強く述べた。