<杉田智和×島崎信長×佐倉綾音>「SAKAMOTO DAYS」インタビュー 個性豊かな豪華声優がぶつかり合う!
佐倉さん 自分の声が聞こえてきませんでした?
杉田さん マンガを読んだり、ゲームをやったりする時、自分を当てはめないんです。そういう発想がないんだよ。根本がキモオタだから。
佐倉さん “キモ”は付けなくていいと思います(笑)。
杉田さん 誰がというよりは、こういう声でしゃべるんだろうな……と考えると楽しい。昔からそうです。それこそ「シティーハンター」もそうだし、出演作だと「銀魂」も。年を重ね、経験値のある男性が主人公である作品が、気になるし、面白かったんです。本来ならネガティブな要素にとらわれがちな、巨漢が素早い、強い。「鉄拳」という格闘ゲームにボブというキャラクターが出てくるのですが、細身だった彼が、これ以上の強さはどうすればいい?と考えた結果、俊敏で柔軟性のある巨漢になった。坂本太郎を見た時、それを思い出しました。。
島崎さん シンは、実はみんなが思っているよりも若くないんです。そこが肝だと思っています。原作を読んだ時のイメージは、高校生くらいにも見えるかもしれません。もちろん若いのですが、実は20歳を超えていて。この作品における殺し屋は社会人的なところもあり、社会の中で生きてきた人なんです。坂本さんのようなトップ・オブ・トップと比べると見劣りするけど、平均的な殺し屋と比較すると十分優秀で生き抜いてきた。でも、憧れの坂本さんと相対している時は舎弟感、後輩感。若い感じが出ます。そこが魅力的でもあるのですが、そこが本線になるよりも、成人男性として社会の中で頑張って生きてきたところに重心がある。坂本さんに対する特別な思いとギャップがあるところが、魅力になっていると思って演じています。目標や夢を持って、そこに向かって真っすぐ頑張っている人は、成長していけますし。
佐倉さん 「オーディションに受かりました、ルー役です」という報告をマネージャーから受けて、「ヒロインですよね!?」と聞いたら「ヒロインは葵さんでは…?」と言われ、ルーのポジションを掘り下げれば掘り下げるほど分からなくなって……。