<杉田智和×島崎信長×佐倉綾音>「SAKAMOTO DAYS」インタビュー 個性豊かな豪華声優がぶつかり合う!
杉田さん 身体を支え、全身で声を出すので、下半身のバランスはポイントになってきます。同業者の間で靴の流行があって、みんな同じようなタイプの靴を履き始めることもあるくらいです。ちなみに今、僕は「HOKA」のスニーカーとサンダルの間みたいなデザインの靴ばっかり履いています。
◇島崎信長、佐倉綾音の安心感
-ーシンを演じる中で意識していることは?
島崎さん 一人で長い間、殺し屋社会の中で生き抜いてきた成人男性っていうところに重心を置いています。坂本さん以外、例えばルーに対しては結構当たり強かったりもします。そこが基本線にあるから、坂本さんへの特別な思いが見えてきます。「坂本さん!」となるところを中心にしているわけではなく、そこはスペシャルな気持ちであるところを意識するようにしています。
--ルーは?
佐倉さん 言語化が難しいのですが……。先無声音のところを有声音にしたり、少し関西弁っぽいようなイントネーションを入れていたり、我流であって、メカニズムが存在しないような感覚で演じており、それをナチュラルに落とし込めるように考えています。二面性もあるキャラクターなので、どれくらい振り切るのか?も模索しながら、イメージを膨らませています。
--杉田さんと共演する中で感じていることは?
島崎さん 杉田さんの繊細で技術的なお芝居を肌で感じています。坂本さんは、何か面白いことを言うキャラクターではなく、割と静かなんです。やりすぎない、盛りすぎない人なんです。それをどう表現するのか? おそらく杉田さんは鮮烈なアドリブを入れたり、何かわかりやすくパンチの効いた演技をするというパブリックイメージがあるかもしれません。もちろんそのスキルもすごいのですが、そうではなくて、役者として積み重ねてきた、神が細部に宿るような繊細なところです。間違いなく僕たちの先を走っている方なので、学ばせていただいています。