【センスあふれる古牧ゆかりさんの部屋づくり】音楽をかけて部屋にいながら旅情に浸る
“自分らしさ”を貫いた素敵な生き方が息づくスタイリスト古牧ゆかりさんの部屋を数回に分けてレポートし、自分のいる場所を心地よい空気で満たすコツを伺う。今回は、古牧さんの心地よい暮らしに欠かせない音楽にフォーカス 【写真】真似したい!古牧ゆかりさんの部屋づくり 20代後半~30代前半の3年間はパリ暮らし、さらには世界55カ国以上を旅してきた古牧さん。ギャラリーのように飾られた壁のアート、旅で集めてきた器、趣あるヴィンテージの家具…と素敵なものたちで彩られた部屋には、いつも心地のいい音楽が流れている。 「今はデジタルデバイスで音楽を聴く方が多いと思いますが、私はいつもCDを流しています。レコードほどではないですが、CDの方がデジタル音より低音が心地よく、やっぱり耳触りがいいなって。それに、レコードをかけるのと同じで、CDをかける所作が好きなんです」と古牧さん。今回は、古牧さんの心地よい部屋を叶える大切な要素となっているお気に入りのCDを、特別に教えてもらった。
旅情に浸る、ワールドミュージック
「旅の気分に浸りたいときは、ワールドミュージックを流しています。東欧のノマドミュージック、アイルランドのケルト、キューバン、アンデス、ブラリジアン、アフリカン、ハワイアン…。訪れた先々で、路上ライブやパブでの演奏を楽しんだり、手売りしているCDを購入したりした思い出が蘇ります。旅情を感じながら、また旅に行きたいな、と思いを巡らせています」 中でもお気に入りは、ルーマニアン・バンド、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの『TARAF DE HAIDOUKS』とペルーで購入した『THE ANDES AS HIGH AS THE MACCHU PICHU』だそう。 「ノマドミュージックの『TARAF DE HAIDOUKS』は最初の音が鳴ると一気に心が揺さぶられるんです。パリのカフェにいるような、異国の夜の街に迷い込んだような…たちまち旅をしているかのような気分になれる一枚です。 『THE ANDES AS HIGH AS THE MACCHU PICHU』は、ペルーを旅したときに、クスコのマーケットで手売りしていたミュージシャンから購入しました。全てアンデスのインストゥルメンタル曲で、ちょっと不思議な音楽なのがクセになります」