PL学園でKKコンビと同期で主将 ソフトバンク松山秀明2軍監督「ここにいる彼らが1軍でどうやって活躍できるかしか考えていない」
今回の「もっとホークス」は、今季から2軍を率いる松山秀明2軍監督(56)のインタビューです。大阪・PL学園高では〝KK〟と同期で主将として全国制覇を経験。現役引退後も一度もユニホームを脱ぐことなく、名将たちの下で学んできました。ソフトバンクでの7年目に向けた意気込みなどを語ってもらいました。(聞き手・構成=浜口妙華) ■3年夏の甲子園決勝でサヨナラ打 松山秀明はこんな人 ◇ ◇ ◇ ―1軍内野守備走塁コーチから2軍監督に。目指す監督像は。 「1軍でプレーできるように成長させていくことが使命。ここにいる彼らが1軍でどうやって活躍できるかしか考えていない」 ―PL学園高では清原和博氏、桑田真澄氏のKKコンビと同期。 「当時の選手たち全員がプロでも即1軍半ぐらいの選手になれるだけの実力はあった。ある意味でプロの集団みたいに個々の能力を結集させているような」 ―そんなチームで主将。 「本当にキャプテンには向いていない。ただ、役職がつけば頑張るだけ」 ―どんな主将だったか。 「リーダー像は二つあると思う。黙って自分の行動や言動で引っ張る。もう一つは野球の能力で引っ張る。(能力は)僕よりも清原がすごかったし(自分は)不言実行だった。それを感じてもらえるように自分が頑張るしかなかった」 ―オリックスで9年間のプロ野球選手生活だった。 「プロ選手として成功者じゃない。たまたま1995年の優勝時に仰木(彬)監督に使ってもらった(自身最多46試合出場)だけ」 ―引退後もいろんな球団でコーチを務めて一度もユニホームを脱いでいない。 「なぜこの練習をしなければならないのか。(昔は)言葉足らずでも(選手が受け入れ)成り立った。僕がコーチになったら、理論として説明できるようになりたいと思った。プロは野球界のピラミッドの頂点。アマチュアの指導者の質問に全て答えられて初めてプロのコーチだと思う。それは仰木さんに厳しく教育されたことも大きい」