PL学園でKKコンビと同期で主将 ソフトバンク松山秀明2軍監督「ここにいる彼らが1軍でどうやって活躍できるかしか考えていない」
「厳しい監督だった」仰木彬氏の下で現役引退翌年から1軍コーチ
―引退翌年の99年からオリックス・仰木監督の下で1軍内野守備走塁コーチ。 「32歳。実績のない選手がいきなり三塁コーチ。『チームの先発投手と相手チーム全員との対戦打率を覚えろ』と言われた。相性や数字を理解した上で判断しなさいと。毎日がテスト。自分の判断や行動に根拠がないといけない。厳しい監督だった」 ―現役時代は成功者ではないと言われた。どんな思いで選手を育てているか。 「成功者じゃない僕が長くユニホームを着ていることは、同じような人たちにも『やれるぞ』と思ってほしい部分はあるし、そういうコーチたちも育てていきたいと思っている」 ―他の監督と視点が違うのか。 「分からない。ただ今まで(1軍、ファームを併せて)15人の監督の下でやらせてもらった。仰木さんに始まり、野村(克也)さん、星野(仙一)さん。岡田(彰布)さん…。いろんな監督を見せていただいた。自分の財産」 ―ソフトバンクの育成選手が57人。2軍戦に育成選手が5人しか出場できない中で、1、3、4軍をつなぐ大切な位置となる。 「ソフトバンクは2軍の組織が重要と認識している。いい機能をしないといいチームづくりもできない。本当に責任を感じている」 ―今季の目標を。 「1軍で活躍することが簡単ではないことは、僕が選手時代に感じてきた。少しでも、1試合、2試合でもいいので、戦力になれるようになってほしい」
西日本新聞社