ハリポタ舞台がロングラン3年目に突入! 新ハリーの平方元基と吉沢悠「魔法の世界を体感して」
ロングラン上演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の7月デビューキャストの会見が7月7日、東京・TBS 赤坂 ACTシアターで開かれ、8日からハリーを演じる平方元基と吉沢悠、ハーマイオニー役の木村花代、ジニー役の大沢あかねらが出席した。 衣装を身に着けて会見場に入ってきた平方は「いかがでしょう?」と報道陣に微笑みかけると、「この衣装と共にロングラン駆け抜けていくんだなという気持ちで身が引き締まる思い」と挨拶。 吉沢も「こういう形でみんなが揃うのはもうこれが最初で最後で、興奮してるんですけども、ちょっと寂しい気持ちもあります。このメンバーで3年目がスタートしていくのかと思うと力強さがあふれてる感じがして、期待でいっぱいです」と、意気込んだ。 映画や小説から19年後、3児の父親となったハリー・ポッターとその息子との関係を軸に描かれる新たな物語。ホグワーツ魔法魔術学校に入学する次男のアルバスは偉大な父を持った自分の運命に抗うように父に反抗的な態度をとる。その一方で、幼い頃に父親をなくしたハリーは父親としてうまく振舞えず……。物語はもちろん、「ハリー・ポッター」シリーズの世界観を作り出す舞台芸術やセット、飛び出す魔法などのさまざまな演出でリピーターも続出している舞台だ。 見どころを聞かれると、平方は「魔法も楽しませてくれる要素になってると思いますが、その裏にある人間?魔法使い?の人間模様だったり、苦しみ、怒り、悲しみ、喜び、いろいろな感情が物語の中に散りばめられていますので、そこも注目して見ていただけると、より分厚く濃厚に楽しんでいただけるんじゃないかなと思います」 ハリーの妻・ジニーを演じる大沢も「見どころはもちろん魔法」としながらも、「人間は誰もが完全じゃないというのが、ある意味、この作品のテーマになってるというか。ちょっと不安定な部分があるけれども、それを友情だったり親子の関係が補っていくのかなっていう偉大な作品。夏休み、子どもたちにもたくさん見てほしい」と付け足した。 吉沢は「(1年目、2年目と)台本も解釈も一緒なんですけども、演出家が違うと我々俳優が解釈するものが変わってくる。もうすでに劇場で見られた方も今までと雰囲気が違うかもっていうところが生まれるのがキャストが新しく変わった要素。どんなハリー・ポッターの世界になってるかを劇場でぜひ体感してほしい」と、アピールした。 質疑応答では、平方と吉沢に対して、一番お気に入りの呪文は何かという質問も。2人の回答は偶然にも「ルーモス」で一致。暗闇を明るく照らす魔法で、劇中では大沢が使っている。 平方は「やっていて気持ちがいいのですごく大好き」。吉沢は「まさかの俺もルーモス!」と驚き、「大沢さんがさっき言ってたように、作品のテーマとして、ハリーみたいな存在でも孤立させると孤独になってしまって闇に引っ張られてしまう可能性があるよっていうのもあって。ルーモスっていう呪文が光を照らす呪文なので、ちょっと温かい気持ちになるっていう。そういう意味でその呪文が好きだなって」 8日からロングラン上演3年目に入る。 改めて平方は「ロングラン公演ができるということは見に来てくださるお客様あってこそ。明日から素晴らしい 3 年目になるように、そして4年目とずっと続きますようにという願いを込めて演じたい」 吉沢は、「この舞台はヴォルデモートを倒してから19年後の内容になっています。まだ僕が少年期のハリー・ポッターをやると思ってる人が何人かいたので、ここはちゃんと言っときたい」と笑い、「地方でもやってほしいっていう声もたくさん聞くんですけども、アジアでそして日本で見れるのはこの赤坂ACTシアターだけ。たくさんの方々に来ていただきたい。この魔法の世界を劇場で体感していただきたいなと思ってます」とアピールしていた。 2022年7月の初演からロングラン上映を続けており、総観客数は95万人を超えている。8月には 100万人を突破する見込み。