9日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場（気配値）は、いったん買いが優勢となったものの、買い一巡後は1ドル＝148円台前半で伸び悩んでいる。一時は148円40銭台に浮上したが、その後は戻り売りが出た。正午現在、148円27～27銭と前日（午後5時、147円60～61銭）比67銭のドル高・円安。 　ドル円は早朝、前日の海外市場で買われた流れを受け、148円10～20銭前後で取引された。午前9時前後はいったん売りが出たものの、仲値にかけては買いが優勢となり、148円40銭台に水準を切り上げた。もっとも、その後は戻り売りに押され、伸び悩んだ。午前中は、おおむね上にいってこいだった。 　前日の海外市場では、欧州時間は東京時間で売られた反動から買い戻され、米国時間序盤に148円10銭台に浮上。中盤に148円30銭台に続伸したが、終盤は148円10～30銭前後のレンジ取引となった。 　東京時間は、朝方に調整売りが出たが、仲値にかけては「実需筋のとみられる買いがやや強まった」（大手邦銀）とされ、上値を切り上げる展開だった。もっとも、追随買いは見られず、正午にかけては「戻り売りに上値が重くなった」（FX業者）という。 　目先は「あす発表される9月の米消費者物価（CPI）への関心が高まっていることもあり、様子見ムードが強まるのではないか」（同）との声が聞かれる。 　ユーロも午前9時以降はもみ合い。対ドルは小動き。正午現在、1ユーロ＝162円65～67銭（前日午後5時、162円29～29銭）、対ドルでは1．0970～0970ドル（同1．0995～0995ドル）。