菅生新樹がものにした愛されキャラクター 『おむすび』陽太は“幼なじみ”の理想形に
菅生新樹は「こんな奴が幼なじみとしていてくれたら」を体現
この『おむすび』で展開するのはヒロイン・結の物語だ。だから私たちは自然と、彼女に寄り添った視点を持つことになる。その視点から眺める世界の中に出入りする人物のひとりが、古賀陽太である。「糸島編」ではこれまでに何度も彼の存在が癒しとなってきた。とってもチャーミングなムードメーカーなのだ。たしかに、「こんな奴が幼なじみとしていてくれたらいいな」と私は思う。 そんな重要ポジションを担っている菅生だが、彼が俳優としてデビューを飾ったのは『初恋の悪魔』(2022年/日本テレビ系)でのこと。つまり、彼のキャリアはまだ2年ほどしかない。国民的俳優である菅田将暉の弟として認識している方も多いことと思うが、菅生も凄まじい勢いで演技者の道を突き進んでいるところ。『下剋上球児』(2023年/TBS系)や『伝説の頭 翔』(2024年/テレビ朝日系)など、若手俳優が集結する作品には彼の姿がある。そうしてキャリア2年目にして「朝ドラ」の舞台に。本作への出演によってこれまで以上にその名を知らしめているところだろうし、事実、次のチャンスにもつながってくるだろう。 既出のガイドにおいて菅生は「古賀陽太というキャラクターを、皆さんに愛してもらえたら」と語っているが、これはすでに達成しているはずだ。これからの展開で、菅生新樹もまた愛される存在となるか。
折田侑駿