完璧な計画はチャンスを排除してしまう。偶然やインスピレーションを呼び込む目標設定の方法
コントロールされた「ずさんさ」を許す
作家のRobert K. MertonとElinor Barberは、共著書『The Travels and Adventures of Serendipity』の中で、大まかな計画は探求の自由とチャンスを失わないと書いています。 彼らは、イリノイ大学の故Salvador Luria教授が、具体的な目標と大まかな目標を組み合わせたプロセスの研究について説明した言葉を引用しています。 「コントロールされたずさんさというのは、ずさんな要素を認識している研究は、多少ずさんな実験をしても何かしらを得られることが多い」というものです。 アレキサンダー・フレミングがペニシリンを発見したのは、細部にまで完全に几帳面ではなく、旅行から戻った後でシンクにあった古い培養皿をチェックする程度の勤勉さしかなかったからだと言われています。これが、コントロールされたずさんさの完璧な例です。 コントロールされ、意図的である限り、ずさんさは効力になり得ます。読みかけのものは机の上に置いておき、未読のタブはバックアップを取っておきましょう。 大事なのはバランスです。 私がクリエイティブな作品に関する本を探している時に、「The 100 Day Project」のファシリテーターLindsay Jean Thomsonが言ったように、大切なのはアイデアが混ざり合えるように、混沌としたエネルギーを構造の中に導くこと(この場合はずさんさをコントロールすること)です。
好奇心にしたがう
チャンスが約束された結果をもたらすか、それとも完全に時間の無駄に終わるかは、定かでないことが多いです。やらないよりは、とりあえずやってみた方がいいです。 Austinが書いているように、「前進すると確信できるまで動かない研究者は、ほとんど成功しない」のです。 作家でありコメディアンでもあるSarah CooperがTikTokをはじめたことが、この現象を体現しているいい例でしょう。 CooperがTikTokに賭けたからこそ、ドナルド・トランプ元大統領の口パク動画がバズって成功したのです。 これは特例ではありません、Cooperは、MediumからFacebookの広告、さらにはCosmopolitanのパロディをはじめるなど、様々なプラットフォームで長い間実験していました。 この手の行動は、自分の個性と相まった時に一番うまくいきます。数年前、米Lifehackerでこのような幸運について書いたことがあります。 自分の本能と情熱にしたがいましょう。個人的な視点、多くの人生経験、独自のライフスタイルが組み合わさって、このような偶然が生まれることがあります。 もっとも希少で予測できないチャンスの形です。 自分の個人的な経験を結びつけ合ったり、それをより深く理解すると、創造性が生まれます。