【速報】川口の外国人排斥訴えるデモ、さいたま地裁が差し止めの仮処分 一連の行為は名誉棄損、ヘイトスピーチであると指摘
埼玉県の川口市内で繰り返されている特定外国人の排斥を訴えるデモを巡り、「日本クルド文化協会」(川口市)がデモを主催する神奈川県の男性に対して、同会事務所の半径600メートルの範囲でのデモの差し止めを求める仮処分を請求し、さいたま地裁は21日、申し立てを認める決定をした。 【地図あり】特定外国人の排斥を訴えるデモが繰り返されている川口市の位置
申し立て書によると、男性は団体「日の丸街宣倶楽部」を立ち上げ、2020年3月から代表を称して街宣活動を行っており、今年2月~10月までの間で8回、日本クルド文化協会の事務所周辺などで、同会を誹謗(ひぼう)中傷する内容が記載されたプラカードや旗などを掲げ、拡声器を使用して「クルド人は日本から出て行け」「自爆テロを支援するクルド協会は日本にいらない」などと発言した。 一連の行為が同会の社会的地位評価を低下させる名誉棄損行為で、クルド人に対する排除を扇動するヘイトスピーチであるなどと指摘し、今後も人格権が侵害される恐れがあるとしている。また、男性らが今月24日にデモを行うことを告知しているなどとして、事前に差し止めることの必要性を訴えていた。
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