「ベルトを獲ったら休業を先延ばしにします!」IWGP女子選手権直前の藤本つかさがIWGPへの思いと岩谷麻優研究の成果を語る!
――5/18のタッグマッチ※は体感としていかがでしたか? ※[STARS/アイコンタクト]岩谷麻優/●羽南(21分17秒 たいようちゃん☆ボム)[ベストフレンズ]○藤本つかさ(アイスリボン)/中島安里紗(SEAdLINNNG) 「正直、ベストフレンズとしてはいつも通りの意気込みで、いつも通りの試合、という感じでした。試合後の相方(中島)は物足りなさそうな感じで飲みに行ってましたけど(笑)。 でも羽南選手に関しては思ったことがあって。記者会見で初めて会った時は大きさと体格の良さが印象的でした。でも試合では大きさの部分で圧倒されることはなく、なんか勿体ないなって。多分、呑まれちゃったか緊張していたのかな、分からないんですけど。でも骨のある選手でスターダムの未来のアイコンと感じた「ある部分」もあったので、これからが楽しみです」 ――『羽南(選手)、勿体ないな~』と感じるぐらい余裕があったわけですね。 「余裕ではないけど、私達はいつも通りのべスフレができた。スターダムさんは今まで基本的に鎖国体制だったので、所属選手たちも当然、同じ団体の選手との対戦が多くなるじゃないですか。だから私達みたいな外敵との試合にあまり慣れてなかったのかなと思って。強い弱いじゃなく、それがもしかしたら影響出ていたのかも、とは思いましたね」 ――まだ「若い」と。 「いえ、キャリアは若くないですよね。2017年デビューの選手なので、うち(アイスリボン)の星いぶきと一緒なんですよ。2人とも年齢は若いですが!キッズからデビューしたというのもいぶきと同じかな?2人の対戦が見たい!」 ――試合後にべスフレ同士で何かお話されましたか? 「話しました。安里紗の引退ロードをどうしようか、という話が主でしたね。私たちはどんどん新しい対戦や築き上げてきた選手たちとのロードが待っているので、スターダムの試合を振り返って改めて話すことはなかったです。相方が面白いことを言ってたんですよ。岩谷選手が「思い出作りにさせない」っていうふうに言ってましたけど、いい思い出作りになりましたって」 ――さてお話をタイトルマッチの方にお話を移しますと、岩谷選手からは「自分のことしか考えてない。藤本と絡んで成長した選手っていますか?」って言われてましたが。カチンと来たりとかは。 「東スポの記事ですよね。はい、自分のために休業してました!団体の所属人数が少なくなっても、自分の人生のために休業を選びましたね!だから合ってる?ただ、自分以外のことを考えなければいけなくなってしまったので復帰しました。それが安里紗の引退です。だから正直、あの記事を見ても何も響きませんでした。むしろ、私(藤本)が常に中心にいると思ってくれてるんだな、って感じました」 ――ああ~、むしろ。 「私の周りが本当に『やべーやつ』ばっかりなんですよ。プロレス人生密に関わってきた人たちはみんな何かと中心選手。中島安里紗しかり、Sareee、松本浩代、真琴、雪妃真矢とか!選手じゃないけど南月たいようさんとか、他にもいっぱい。最近だと橋本千紘にも出会った!もう本当に本当にスゴイ人ばっかり。復帰したらそんな人たちと対戦したり組んだり関わったりするわけじゃないですか。そしたらあっという間に私も引っ張られるんです。中心の人たちと関わってるからいつの間にか『私も中心』って思われてる、みたいな。ラッキー!まあ、あとは戦えば分かると思いますよ」 ――いや~、「そう言われちゃう岩谷、ガンバレ」ですね。 「いえいえ『藤本ガンバレ~』って言って下さい(笑)。アイスリボンの選手に真白優希がいるんですけど、その岩谷選手の記事を見て、『自分は成長しましたよ!真白ワールド堪能して頂けませんか?対戦したら分かるはずです!』ってXに投稿していて」 ――いいですね~。 「こういうきっかけがあってまた別の選手からの発信がある、っていうのが女子プロレスの面白さだなと思いました。そういう意味では、真白のための記事。岩谷選手には感謝ですね」 ――タイトルマッチの記者会見では岩谷選手の「スターダムでやり残したことがある」という発言に対して、「あれ?辞めるつもり?」と。みんなをドキッとさせる質問をぶつけてらっしゃいましたね(笑) 「軽くジャブ打ったつもりがなんかすごい動揺されてて。言っちゃいけなかったのかな。 でも、スターダムファンも気になってたはずなので代弁しました。これから団体を引っ張っていく選手が『やり残したこと』なんていう発言はしないと思うんです。もしかしたら辞めちゃうのかなって何となく思ったんですけど、だったらもう私がIWGPのベルトを獲って、潔く辞めさせてあげますよ」 ――我々昭和おじさんにとって「IWGP」は特別なワードです。選手の方にとっても特別な印象はあるんですか? 「正直、『本当に欲しい!』と思いました。IWGPの女子に関しては歴史的には浅いベルトかもしれませんがやっぱりプロレス界を代表するようなベルトにしていかないといけない。私が挑戦して私が獲ることによって、フリーや他団体に所属する選手も狙っていいベルトなんだって。スターダム以外にも良い選手はめちゃめちゃいるので、(ベルトを獲ったら)そういう選手たちと防衛戦を重ねて女子プロレス界のベルトにして行きたいです」 ――それこそIWGPの最初の理念に合ってるかもしれない。「俺たちが憧れたIWGP」ですよ! 「確かにそうですよね。あ、そうだ!私、今朝『家出レスラー』を観て来たんですよ」 ――ちゃんと対戦相手を研究しに行ったんですね、しかも朝から(笑) 「もう東京では上映が終わっていたんですが、調べたら宮城県の大河原の映画館で上映回を発見したんです。偶然仙台で試合があったので、早入りして最後の上映を観に行ったんですけど、岩谷選手と自分は似てるところもあると思ったんです。そういう意味ではタイミングも舞台もドンピシャな戦いだとは思います」 ――では最後に、来場を迷ってる方が一歩踏み出すようなメッセージをください! 「『象徴vsアイコン』と言われる対戦カードって、プロレス界でそう簡単に実現できるものじゃないんです。団体の威信をかけて闘う機会はそうそう無いと思うので、禁断の扉をこじ開けて良かったなと思いますし、何が何でも勝ちに行きます。この戦いでベルトを獲ったら休業も先延ばしにします。そして『いつ何時、誰の挑戦でも受ける』、その本当の意味を発信していきたいです!23日後楽園で待ってます!」 『雨のち、リボン2024』 日程:2024年6月23日(日) 開始:11:30 会場:東京都・後楽園ホール ▼タッグマッチ 15分1本勝負 Yappy/光芽ミリア(SEAdLINNNG) vs 神姫楽ミサ(JTO)/しのせ愛梨紗 ▼ 6人タッグマッチ 20分1本勝負 トトロさつき/まなせゆうな(ガンバレ☆プロレス)/藤滝明日香 vs 杏ちゃむ(信州ガールズ)/海乃月雫/古川奈苗 ▼タッグマッチ 20分1本勝負 中島安里紗(SEAdLINNNG)/真琴 v 咲蘭/長谷川美子(フリー) ▼ IWGP女子選手権試合 60分1本勝負 【王者】岩谷麻優(スターダム) vs 【挑戦者】藤本つかさ ※第3代王者は6度目の防衛戦。 ▼トライアングルリボン選手権試合 15分1本勝負 【王者】真白優希 vs 【挑戦者】ウナギ・サヤカ(フリー) vs 【挑戦者】紫雷美央 ※第45代王者は2度目の防衛戦。 ▼ICEx∞王座決定戦 時間無制限1本勝負 【Aブロック優勝】星ハム子 vs 【Bブロック優勝】YuuRI(ガンバレ☆プロレス) ※勝者が第38代王者となる。