松山英樹、決まらないパッティングに「大変な一日だった」 首位と7打差からの逆転Vへ「完ぺきなゴルフを」【男子ゴルフ】
◇16日 男子ゴルフ ダンロップフェニックス第3日(宮崎市、フェニックスCC) 松山英樹(32)=レクサス=が苦しみながらも68にまとめ、通算13アンダーで3位。首位までは7打差で、過去50回の大会で最多差からの逆転Vを目指す。永野竜太郎(36)が2つのイーグルで通算14アンダーとし、日本勢トップの2位に躍り出た。海外招待選手のマックス・マクグリービー(29)=米国=が6つ伸ばして通算20アンダーの大台に乗せ、前日からのトップを守った。 4打差を追ってスタートした松山にとっては、苦しい展開だった。フェアウエーをとらえたのは前日の4ホールから8ホールに倍増したが、パッティングが決まらない。5番で絶好の位置からの3メートルを外すなど、首をかしげるシーンが相次いだ。 7番パー5では第1打を右の林に打ち込み、次打で5番フェアウエーに出し3打目でグリーンを狙ったが、乗らず。13、14番を連続で取ったものの、16番で3メートルを外すと、鬱憤(うっぷん)がたまったのか、ついパターを上空に放り上げた。18番パー5はピン上2メートルにつけてバーディーで締めたが、首位までは7打差に広がっていた。 「大変な一日だった。本当は5打差にしたかった。(最終日は)60台前半のスコアを出さないと」と松山は語った。 同組だったマクグリービーは、対照的に長いパッティングを次々と決め、首位を快走する。観戦していたレジェンドの中嶋常幸に「恐ろしいパットだね」と、ため息をつかせた。一芸に秀でたモンスターぞろいの米下部ツアーで今季2勝(通算3勝)。来季はレギュラーツアーに昇格し、松山と同じ舞台で闘う。それだけに”くみしやすし”の印象を与えたくない。 過去50回の大会で、最大差逆転記録は7打差。松山は、その数字に挑む。これまで何度も奇跡を起こしてきた日本のエースは、「しっかり、完ぺきなゴルフをしないと、チャンスはない」と言い切った。
中日スポーツ