大活躍中! なでしこジャパン、クラブで絶好調な選手6人。良い状態でスペイン遠征に臨むのは?
MF:清家貴子(せいけ・きこ) 生年月日:1996年8月8日(27歳) 所属クラブ:三菱重工浦和レッズレディース(海外移籍のため退団) 今季リーグ成績:22試合20得点8アシスト 清家貴子は3年目の今季のWEリーグで歴代最多得点記録となる20得点を挙げ得点女王となり、三菱重工浦和レッズレディースの2連覇に貢献した。4月21日に行われたWEリーグ第16節のマイナビ仙台レディース戦でゴールを決め、日本記録となる10試合連続ゴールをマークするなど、今季は誰も清家を止められなかった。そんな同選手は今季限りで浦和レッズを退団し、海外挑戦することになる。 清家はなでしこジャパンとして2023FIFA女子ワールドカップに出場。その後もコンスタントに代表に選出され続け、今年4月に行われたアメリカ遠征の初戦であるアメリカ女子代表戦では、試合開始30秒の電光石火のゴールを記録している。チームは逆転負けを喫したものの、アメリカで強烈なインパクトを残したのは間違いない。 そんな清家の特徴は抜群のスピードと決定力だ。裏への抜け出しがうまく、一瞬で相手を置き去りにする。GKと1対1になっても冷静さを見せて、WEリーグではゴールを量産。どこからでもゴールを決められ、味方へのお膳立てもできる。ゴール前で自由にさせたくない選手だ。
MF:長谷川唯(はせがわ・ゆい) 生年月日:1997年1月29日(27歳) 所属クラブ:マンチェスター・シティ(イングランド) 今季リーグ成績:22試合0得点3アシスト イングランドの名門マンチェスター・シティに所属する長谷川唯は、日本女子サッカー史上最高のMFと言っても過言ではない。在籍2年目を迎えるマンCの主力として、アンカーのポジションからチームを支える。チームは今季得失点差で惜しくもチェルシーに優勝を譲ったものの、長谷川はチームの来季のUEFA女子チャンピオンズリーグ(女子CL)出場権獲得に貢献した。 もともとサイドハーフやトップ下でプレーしており、攻撃的なイメージの強い長谷川だが、マンCを率いるガレス・テイラー監督のもとではアンカーで起用され続けている。なでしこジャパンでもボランチやインサイドハーフでプレーすることが増え、チームの中心として支えている。 長谷川は2021年8月にACミランからウェストハム・ユナイテッドへ移籍。そこでの活躍が認められると、2022年9月にマンC加入となった。2大会連続でFIFA女子ワールドカップに出場し、2023年大会後の9月にはバロンドールの候補者30名にも入った。 長谷川は小柄な選手ながらも、類まれなテクニックと華麗な身のこなしでボールをキープできる。身体の大きな海外選手相手にも動じず、アンカーの位置で攻守に躍動する。また、チャンスとなれば前線に飛び出し、ドリブルで局面を打開。ミドルシュートも得意で、ゲームメイクのみならず、自らゴールを奪うことができる。女子CLや五輪、W杯で活躍することができれば、長谷川がバロンドールを手にする日も来るだろう。