北朝鮮軍、ロシア「戦闘地帯」入り ウクライナ
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【10月25日 AFP】ウクライナは24日、国境を接するロシア西部クルスク(Kursk)州の「戦闘地帯」に北朝鮮軍が到着したと発表した。同州では数か月にわたり、ロシア軍がウクライナ軍の越境攻撃を押し返すのに苦戦している。 北朝鮮は6月、ロシアと相互防衛条項を盛り込んだ条約を締結。すでにウクライナ侵攻用の武器を供給しているとみられるが、地上部隊の派遣はウクライナ紛争の新たなエスカレーションを意味する。 ウクライナ国防省情報総局(GUR)は「DPRK(朝鮮民主主義人民共和国)軍の最初の部隊が、すでにロシア・ウクライナ戦争の戦闘地域に到着している」と述べ、23日にクルスク州で「確認された」と付け加えた。 また、ロシアに派遣された北朝鮮兵は約「1万2000人」だとしているが、このうちクルスク州入りした人数は明らかにしていない。 米国と韓国によると、現在、北朝鮮兵数千人がロシアで訓練を受けている。 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領はこれらの報道を否定していない。 主要新興国によるBRICS首脳会議を終えた後、「ロシアとの協力に対する北朝鮮の真剣さを疑ったことはない。わが国は北朝鮮の友人たちと協力している」「われわれが何をするかは、われわれの問題だ」と発言。 さらにロシア領内で撮影された北朝鮮軍とされる衛星画像について「画像は重要だ。もしも画像があるなら、何かを示しているはずだ」と挑発するように語った。(c)AFPBB News