傷ついた人の助けに 富山県砺波市の円空会、ウクライナへ支援金
水本一太郎石像彫刻美術館(富山県砺波市庄川町金屋)の運営に携わるメンバーでつくる円空会は6日、同館で昨年10月から1年間にわたって開催したウクライナ支援の作品展「ウクライナ平和観音像と円空仏展」で集まった人道支援金22万円を東京のウクライナ大使館へ届ける。ウクライナの病院の支援に使われる予定で、松村優館長(79)は「多くの人が協力してくれ、驚くほどの額の支援金が集まった。少しでも戦争で傷ついた人の助けになれば」と話している。 作品展の会期途中の今年1月にも21万円を届けており、支援金は合計で43万円となった。併せて能登半島地震の義援金も募り7万円を集めた。 松村館長、石附(いしづき)祐嗣さん(94)、島田昭さん(74)、清澤康夫さん(77)の同会メンバー4人が大使館を訪れる。再び平和が訪れることを願って、支援金のほかに石附さん制作の木彫の平和観音像、島田さんが作った庄川挽物の盛器、同館で現在作品を展示している馬場美知子さんの布絵も合わせて贈る。
清澤さんは、ウクライナのバレエ団を支援するため2022年4月に砺波市文化会館でチャリティーコンサートを開き、支援金200万円を贈った記録をまとめたファイルを寄贈する。