米南東部に天文学的な降水量 ハリケーン「ヘレン」の影響
タスカルーサ、アラバマ州、10月2日 (AP) ― 専門家によると、大型ハリケーン「ヘレン」とそれに先行した暴風雨によって、先週米国南東部に降った雨量は天文学的な40兆ガロン(151兆リットル)を超えたという。 米国海洋大気庁ナショナル・ウォーター・センターによれば、NFLのダラス・カウボーイズの本拠地AT&Tスタジアムの5万1000倍、タホ湖1杯分の雨量だという。 米南東部のノースカロライナ州だけに降ったと仮定すれば、州全体が1メートル以上冠水する計算になる。オリンピック・サイズのプール6000万個分だ。 気象学者によれば、この雨で100人以上が死亡しており、洪水被害は黙示録的だという。 米南東部に降った推定総雨量は40兆ガロンで、そのうち20兆ガロンがジョージア州、テネシー州、カロライナ州、フロリダ州に降ったという。 40兆ガロンというと、コロラド川流域の主要な2つの貯水池、パウエル湖とミード湖の合計貯水量の2倍以上だ。 気温が1℃上昇するごとに、空気中の水分は約7%増加するといわれている。産業革命以前と比較して、世界の気温は1.2℃以上上昇したといわれているから、水分は8.4%増加したことになる。 (日本語翻訳・編集 アフロ)