明治時代の洋風建築・旧弘前偕行社(青森県)、市直営で再出発 12月1日から一般公開再開
青森県弘前市は12月1日から国重要文化財・旧弘前偕行社の一般公開と貸室利用を再開する。民間団体から土地と建物を取得するのに伴い、11月1日から休館していた。26日、報道陣向けの内覧会が行われた。 偕行社は1907(明治40)年に完成し、旧陸軍第8師団の将校の社交場などとして使われた。建物を所有・管理していた弘前厚生学院が本年度末で法人を解散することから、市は建物の無償譲渡を受け、庭園「遑止園(こうしえん)」を含む土地を約4億1千万円で買い取った。建物の仕様に変更はなく、以前の公開内容を引き継ぐ。 市教育委員会文化財課の小石川透課長補佐は「明治の洋風建築を代表する建物の一つとして、デザインも優れており、たたずまいも豪華。たくさんの人に見て、使ってもらいたい」と話した。 開館時間は午前9時半から午後4時半で、毎週火曜日と年末年始が休館。