お客様の困りごとを即解決!エスコンフィールド成功の立役者「Fビレッジおじさん」が語る「球場の未来」
「Fビレッジおじさん」とは、2023年3月に開場した「エスコンフィールドHOKKAIDO」を擁する「北海道ボールパークFビレッジ」で名物となっている、「世界で一番Fビレッジを愛する」ということ以外はほとんど謎に包まれたおじさんである。 【写真】世界騒然… 「何もつけずにサッカー観戦」美女の大胆ショットの数々 Fビレッジ開場と共にX にアカウントを開設し、お客様から「#聞いてよFビレッジおじさん」の声が聞こえると、即座に出向いて困りごとを解決するという現代のスーパーマン。これまでにシャトルバスの待ち時間の長さや、球場の施設の増設、ウォーターサーバーの設置など、お客さんからの要望や不満、「あったらいいな」を実現してきた、“共同創造空間”エスコンフィールドの影の立役者。 今回、私は「絶対に正体を明かさないこと」を条件に、Fビレッジおじさんへのインタビューに成功した。 前編『新球場エスコンフィールドの困りごとをすぐ解決...ファイターズ「Fビレッジおじさん」とは何者か?謎に包まれた「影の仕事人」の正体に迫る』に引き続き、その疾風怒濤の仕事ぶりを紹介する。
おじさんは「球場の代表者」
Jリーグのクラブチームとサポーターの距離ってものすごく近いですよね。問題があればサポーターが説明を求めるし、クラブ側も回答するじゃないですか。それに比べるとプロ野球のフロントとファンの距離はかなりあると思っていたんです。その距離がこの「Fビレッジおじさん」のXを通じて適度な距離に縮められたのでは……ということは感じています。 ――Fビレッジおじさんは、どんな立場といえるのでしょうか? 私たちは、“球団としての人格”そして“球場側としての人格”の二つの人格を持ち合わせているおじさんですかね。 ――なるほど、ある意味で、多重人格であらねばならないと。 球場が“人格”を持つことで、発信をする際に、明確にスムーズに伝えられることも事実です。 たとえば、これはFビレッジおじさんの話ではないですが、先日の交流戦で3連戦最後の試合の後にビジターチームにメッセージを出しました。一般的には“球団スタッフ一同”だと思うんですが、うちは“球場スタッフ一同”としました。 球団からすると、勝った、負けたという結果があるので対戦チームに対するコメントって伝えづらいじゃないですか。ただこれも“球場”という勝ち負けにある意味関係ない第三者的な立ち位置があることで、うまく発信ができたのかなとは思います