大規模買収事件 渡辺典子広島県議の上告棄却 有罪確定へ
2019年の参院選を巡る大規模買収事件で、河井克行元法務大臣から買収目的で現金を受け取った罪に問われた県議・渡辺典子被告について、最高裁判所が上告を退ける決定をしました。判決が確定すれば渡辺被告は県議を失職し、公民権が5年停止となります。 広島県議の渡辺典子被告は、2019年の参院選を巡り、河井克行元法務大臣から妻の案里元議員を当選させる目的で、現金10万円を受けとったとして、1審と2審で有罪判決を受けていました。無罪を主張していた弁護側は判決を不服とし、上告していましたが、最高裁・第一小法廷の宮川美津子裁判長は11月19日付けで訴えを退ける決定をしました。渡辺被告は罰金10万円などの有罪判決が確定すれば、県議を失職し、公民権が5年間停止されます。大規模買収事件を巡っては、被買収側とされた地方議員12人が正式裁判に臨んでいましたが、これで全員に有罪判決が下され10人が確定しています。 (2024年11月22日)