広島・小園 新スイング極め本塁打増産だ 目標は長打力「まだまだパワー足りない」 3600万増9000万円で更改
広島・小園海斗内野手(24)が12日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3600万アップの年俸9000万でサインした。今季はチームで唯一の全試合出場を果たし、複数部門でキャリアハイを更新。7年目となる来季へ、長打増を目標に掲げ、自身初となるタイトル獲得にも意欲を示した。(金額は推定) 【写真】年俸大幅アップに喜びが隠しきれない小園 開口一番、小園はいたずらっぽく笑った。「1億円アップです」。笑いを誘うと、そこから真剣な表情にスイッチ。来季に向け、「やっぱりホームランが少ない。もうちょっと打てれば打点も上がる。ホームランバッターではないですけど、もう少し打てれば」と理想の姿を思い描いた。 今季は自身初の全試合出場を果たし、打率・280、2本塁打、61打点。安打、打点、盗塁、出塁率などでキャリアハイをマークした一方で、課題に挙げたのが長打力だ。2本塁打は3試合の出場で0本塁打だった20年に次ぐ少なさ。「まだまだパワーが足りない」と力不足を痛感した。 課題の克服へ、すでに兆しは見えている。プレミア12の直前にスイングの軌道を「縦振りにした。ヘッドを利かせて打つ感じ」と微調整。これが功を奏し、2次リーグ・アメリカ戦では2打席連続でアーチをかけた。「今までとはちょっと違う。映像を見ながら、またこれからもやってみようかなと思います」と完全習得に意欲を示した。 7年目を迎える来季。背番号が「51」から「5」に変更となり、さらなる飛躍を目指す。「リーダーとして絶対(試合に)出たいなと思いますし、もっと活躍してキャリアも積み上げたい。タイトルも狙える選手になりたいと思います」。パワーアップした“NEW小園”がチームの先頭に立つ。