【全日本】安齊勇馬が目指す2024年ハッピーエンド 昨年末は中嶋勝彦が3冠強奪「僕もあんな思いをしたくない」
悪夢は繰り返さない。全日本プロレスの安齊勇馬(25)が、2024年のハッピーエンドを誓った。 【写真】「バッドエンド」に終わった昨年末の宮原ー中嶋の3冠戦 ライジングHAYATO(25)とのアジアタッグ王者コンビで出場している「世界最強タッグ決定リーグ戦」Aブロックでは、ここまで3勝2敗の勝ち点6。勝ち点8で首位に立つ、世界タッグ王者・斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ)を追う。 「いい感じで来てるんじゃないですか。あとはこの最強タッグで結果を残せば、100点くらいの1年になる」と確かな手応えを感じている。 3月に中嶋勝彦を破り、史上最年少で3冠王座を戴冠。宮原健斗、鈴木秀樹、諏訪魔、本田竜輝、斉藤レイと並み居る強豪を退け5度の防衛に成功した。8月に青柳優馬に敗れて王座から陥落したものの、10月にアジアタッグを奪取。1年を通じて最前線で戦い続けたからこそ、暮れの祭典制覇は責務となる。 別の理由もある。「今年に関しては、いい形で締めくくるというのが一番重要視されるんじゃないかなって。やっぱり僕個人としては、昨年の終わりが『うーん』という感じだったので…」 団体初の大みそか興行となった昨年の東京・国立代々木競技場第二体育館大会。メインの3冠戦で王者の中嶋にエースの宮原が挑んだが、返り討ちにあった。しかも、当時〝闘魂スタイル〟を掲げた中嶋が「1、2、3、ダーッ!」で23年の王道マットを締めくくり、大きな波紋を呼んだ。 大会後、安齊はSNSで「こんな気持ちで今年を終わらせたくない」というファンの悲痛な思いを目にした。群馬から観戦に訪れた両親からは「帰るファンがみんな下を向いているよ」とのLINEが届いたという。 今年の大みそかも同じ会場で興行がある。同様の悲劇を招くわけにはいかない。安齊は「大みそかにアジアのタイトルマッチが組まれるかもしれませんし、また別の形でベルトに絡めるかもしれない。ファンの方にはあんな思いで帰ってほしくないし、僕もあんな思いをしたくない。みんなで笑って『2025年もまた会おうね』と言いたいです」。 最高の結末を迎えるためにも、まずは最強タッグに集中する。
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