<速報>イチロー三塁打で史上30人目の3000本偉業達成!
マーリンズのイチロー外野手(42)が7日(日本時間8日)、敵地コロラド・デンバーで行われたロッキーズ戦に「6番・センター」で8試合ぶりにスタメン出場、7回の第4打席に三塁打を放ち、メジャー30人目の通算3000安打を達成した。オリックスから2001年にメジャーのマリナーズに移籍したイチローは、2001年4月2日のアスレチックスとの開幕戦でセンター前へメジャー初安打。そこから16年間で、262本のメジャーのシーズン最多安打記録などの大記録を達成しながら積み重ねたヒットは、2452試合目でついに節目の3000本に到達した。 偉業を達成した「クアーズフィールド」は、1996年9月17日に野茂英雄が日本人メジャーリーガーとして初のノーヒットノーランを達成した縁の深い場所でもあった。 イチローのスタメン出場は、前日の試合後から公式にアナウンスされていた。異例の発表だ。オスーナに代わって6番で、デイゲームのラインナップに入ったイチローに対するロッキーズの先発のJ・グレイは、メジャー2年目の速球派右腕で過去に対戦はなし。今季は8勝4敗、防御率3.77の成績を残していた。 マーリンズは初回にグレイの立ち上がりを襲って先制点を奪い、なお一死一、三塁でイチローに打席が回ってきた。大きな歓声が起きたが、イチローはカウント2-2から外角の154キロのストレートにスイングアウトの三振に倒れた。第2打席は4-0のリードで迎えた3回一死走者なし。簡単に追い込まれ、低めのボールになるチェンジアップに手を出して、ピッチャー正面のゴロ。第3打席は、4回二死一塁で、マウンドには2番手の左腕、ラシン。バットの先で拾わされるようなバッティングになったゴロは、ピッチャーのグラブをかすめるようにしてショートの前へ。イチローの足との競争になったが、惜しくもアウトに終わった。 3打席ノーヒットのまま回ってきた第4打席は7回一死走者なし。ピッチャーはラシンのまま。バッティングカウントからフルスイングした打球は、ライトフェンス直撃のスリーベース。あわや本塁打という会心のあたりで3000本を決めた。ベンチからはナインが総出で三塁ベース上のイチローを祝福。ゴードンが真っ先にかけつけ笑顔のイチローとハグ。イチローはヘルメットを脱いでスタジアムの歓声にこたえた。ロッキーズのナインもベンチから拍手を送った。 10-7の乱打戦になった9回に、先頭打者としてイチローに第5打席が巡ってきた。プレッシャーから解放された打席をイチローは冷静に四球を選んだ。試合はマーリンズが3点差を守り、イチローの偉業達成試合を勝利で飾った。