敏腕スタイリストが自分用に選ぶ男らしく色気引き立つ逸品とは?
実用的でありながらファッションアイテムとして、長い歴史や品格を備えている「名品」。なかでも今回は、装いに取り入れるだけで好感度につながる世界的な名作にフォーカス。長年業界においてお洒落にこだわる達人が、こっそり愛用するモテまっしぐらな名品を、説得力溢れるエピソードとともにご紹介。 大人の名品 2024年冬版
インスタの達人はモテに関してもベテラン級!?
本誌をはじめ著名ファッション誌にて、色気あるコーディネートを数々披露してきた村上忠正さん。本邦きってのベテランスタイリストであり、2021年からはフジTV、朝の顔である谷原章介さんのスタイリングを務めていることでも知られています。 とりわけ注目を集めているのが、自ら配信し続けている着こなし系のインスタグラム。男の渋味をベースに高感度な合わせのテクニックは、業界内外のファンを日々唸らせるもの。そんな着こなし達人は、当然数々の名品を直接見て・触れてきた実践的な目利きでもあります。 もちろん世界的な名品でありながら、モテにもつながるアイテムについても「なるほど!」と膝打つ傑作を愛用していました。 村上 僕の考える「モテ」の基本は、しっかり男らしくあること。服装のどこかにそういったポイントをしのばせることで、好感度につながると信じています。ですが、当然ヤリすぎは逆効果。トラッドで男らしく、しかもその人の個性を伸ばすアイテムが好印象になるものと考えます。 ── そこでまず村上さんから見せていただいたのが、ローバックスのデニムシャツ。ヴィンテージで手に入れた一枚は、見るからに味わい深い逸品です。
男らしくタフなウエスタン・デニムシャツ
村上 ただのデニムシャツではありません。ローバックスのウエスタン・デニムシャツです。この「ウエスタン」というところが大事なのです(笑)。これは1970年代のヴィンテージであり、ローバックスのウエスタン・デニムシャツにもいろいろ種類がありますが、僕はこの年代のこのデザインが非常に好きなんです。まずしっかりリアルなウエスタンシャツであることが前提。そしてシャープな衿のシルエット、それに胸ポケの形などが、実に自分好みなんです。