誤字・脱字がなくて引用も的確、なのだが…最近の大学生「文章のレベルが高すぎる」問題とは
生成AIで作成された文章を見破るAI
あくまでもこの件はただのカンニングであり、擁護すべきではないし、批判する人間を時代錯誤な人間扱いをする必要もない。 あれからもうすぐ14年となるが、未だに多くの大学はスマホを使っての受験を実施していないから、ちきりん氏の擁護はまだ認められていないということだ。テクノロジーについては、大学生のレポートや卒論でのコピペが問題視され、「コピペルナー」というコピペを発見するツールを2008年に金沢工大知的財産科学研究所所長・杉光一成教授が開発し、コピペ対策に使われるようになった。 こうなると、今後は「生成AIで作成された文章を見破るAI」も登場するかもしれない。 中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう) 1973(昭和48)年東京都生まれ、佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』『よくも言ってくれたよな』。最新刊は『過剰反応な人たち』(新潮新書)。 デイリー新潮編集部
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