米メディアはイチロー引退否定を支持「常識打破の人間」「ユニーク環境」
シアトル・タイムズ紙も、「正しい去り方:イチローの輝かしいシアトルでの遺産で思い出すこと」というコラム記事を掲載した。2004年のメジャーの年間最多安打記録や、2007年のオールスターでのランニング本塁打など、様々な思い出の名シーンを列挙。 「イチローの友人でもあるケン・グリフィー・ジュニアと同様にぎこちなかった最後の月ではなく、キャリアの輝かしさがイチローの遺産となるだろう。『イチローがチームにいたことでより多くの勝利を重ねることができた』というジョン・スタントン球団会長の声明には驚かされたかもしれないが、木曜日に起きたこと(会長特別補佐就任と今季試合出場なし)を間違いとするのは難しいことだ」と球団の判断を支持した。 そして同紙も「繰り返し強調されているように公式な引退ではない」という見解を明らかにした上で、「すべての目は、来春にマリナーズがアスレチックスを相手に迎える日本での開幕戦での名場面へ向けられている。イチローは『杖をついて歩くまでは引退しない』と木曜日の会見で宣言した。クーパーズタウンの壇上(野球殿堂)に立つかもしれない、その時まで、彼の口から引退の言葉を聞くことは期待していない」と続けた。 同記事は、「彼はイチローではなく、あくまでもこれまでの常識を打破しようとする人間として尊厳を完全に失うことなく去っていった」という言葉で締めくくられている。