十八親和銀行、2期ぶりに増益 3期連続で増収…資金運用の収益伸びる
十八親和銀行(長崎市)が11日発表した2024年9月中間決算は、売上高に当たる経常収益が前年同期比118億円増の509億円、純利益は同35億円増の96億円となった。増収は3期連続、増益は2期ぶり。 有価証券の保有構成を見直し、資金運用収益が伸びた。取引先の業況改善などで信用コストの戻し入れも多かった。 本業のもうけを示すコア業務純益は同18億円増の106億円。日銀の利上げに伴い預金金利を引き上げたが、貸出金利息や有価証券利息などの資金利益の増加分が上回った。投資信託の販売が順調で役務取引等利益も増えた。 中期経営計画の最終年度に当たり、会見した山川信彦頭取は「(2020年10月の)合併以降も変わらないお客さまとの取引や従業員の奮闘によって確実に業績が向上した。利益を地域に還元すべく頑張りたい」と述べた。25年3月期の業績予想は、純利益を当初予想より18億円多い159億円に上方修正した。 貸出金残高(平均)は881億円増の4兆2555億円。預金残高(同)は法人や個人は増えたが、地方自治体の譲渡性預金が減り、611億円減の5兆7216億円だった。投資や保険などの個人預かり資産残高は669億円増の6790億円。