阪神・加治屋 2連勝!今季初のイニングまたぎ「流れ良うなる」岡田監督も称賛の2回0封
「阪神4-3ヤクルト」(28日、甲子園球場) 勝機をたぐり寄せたのは右腕の快投だった。1点を追う六回から登板した阪神・加治屋蓮投手が2回無失点。チームが七回に逆転し、今季2勝目を挙げた。 【写真】猛虎打線の逆転に阪神ベンチもお祭り騒ぎ みんなええ表情してるわ~ 1点差に迫った直後のマウンドを託された。「何としてでもゼロでつないでいく。それしか考えてなかった」と一心不乱に腕を振った。先頭の中村を1球で中飛に打ち取るなど、わずか8球で三者凡退に仕留め「あそこで相手の流れを止められたかな」とうなずいた。 今季初のイニングまたぎとなった七回は先頭の丸山和に四球を与え、相手主軸を迎えたが、動じることはなかった。オスナを一邪飛。村上の打席で二盗を試みた丸山和を梅野が刺すと、最後は村上を二ゴロに封じた。 今季初勝利となった18日・巨人戦(甲子園)以来10日ぶりのマウンドだった。「もどかしさもありました」と振り返ったが、集中力を切らさず準備を続けてきた。勝ちパターンだけがブルペン陣の役割ではない。救援防御率1・13は断トツでリーグトップ。岡田監督も「負けている時のピッチャーがピシャッと抑えてくれるからな。そら攻撃に入りやすいよな。流れが良うなってくるよな」と高い貢献度を認めた。 この日は「ホームには毎試合呼んでいる」という自身の子どもたちの前でお立ち台に上がった。「こういうタイミングでヒーローになることができて良かった」。“イクメン”右腕の優しい笑みがはじけた。