一気に評価アップ! Jリーグ“ブレイク”ランキング11~20位。2023年、最も市場価値を上げたのは?
台頭する選手もいれば、大きく成績を落とす選手もいるが、2023シーズンに最もブレイクした選手は誰なのだろうか。データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値上昇額ランキングを紹介する。※2023年1月1日と2024年1月2日の市場価格を比較。価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠。
20位:川﨑颯太(京都サンガF.C.) 生年月日:2001年7月30日(22歳) 市場価値の上昇額:25万ユーロ(約3500万円/33.3%UP) 市場価値の変動:75万ユーロ(約1億500万円)→100万ユーロ(約1億4000万円) 2023リーグ戦成績:28試合2得点1アシスト ヴァンフォーレ甲府の下部組織で育った川﨑颯太は、高校時代に京都サンガF.C. U-18でプレーし、2020年にトップに昇格した。 プロ1年目のシーズン途中から出番を増やしてJ2で16試合に出場した川﨑は、2年目に守備的MFの不動のレギュラーとなって41試合に出場し、昇格に貢献している。 川﨑は、J1でも京都の攻守のカギを握る存在になった。次のプレーを予測する力が高く、攻守両面で効果的なポジショニングを取っている印象で、チャンスがあれば、ピッチの中央から積極的に前線に飛び出してフィニッシュに関与する。広範囲にわたって味方をサポートすることができる選手だ。 J1初挑戦となった2022シーズンにJリーグ・ベストヤングプレーヤー賞を受賞した川﨑は、2023シーズンから京都のキャプテンに。背番号も武富孝介がつけていた「7」に変更した。 京都で活躍を続ける川﨑は、昨年6月のキリンチャレンジカップ2023で日本代表に招集された。代表デビューの機会はまだ訪れていないが、22歳と若く、これからさらに市場価値を高めるポテンシャルを持った選手と言えるだろう。
19位:角田涼太朗(横浜F・マリノス) 生年月日:1999年6月27日(24歳) 市場価値の上昇額:30万ユーロ(約4200万円/120%UP) 市場価値の変動:25万ユーロ(約3500万円)→55万ユーロ(約7700万円) 2023リーグ戦成績:16試合0得点0アシスト 角田涼太朗は、浦和レッズのジュニアユース出身で、前橋育英高校を経て筑波大学に進学し、大学3年生だった2020年10月に横浜F・マリノスで特別指定選手としてJリーグデビューを飾った。当初は2022年から加入する予定だったが、半年早めて2021年7月に横浜FMと契約を交わして、プロとしてのキャリアを始めている。 角田は実質プロ2年目となる2022シーズンの序盤戦からコンスタントに起用された。しかし、夏以降は出番を失い、リーグ戦の出場は18試合にとどまっている。 さらなる飛躍を目指した2023シーズンは、開幕スタメンの座を勝ち取った。インテリジェンスの高いセンターバックで、カバーリングがうまく、後方からボールを運んで鋭い縦パスを打ち込む技術も高い。サイドバックをこなせる器用さもあって、シーズン序盤はフルタイム出場が続いた。 3月には日本代表に選出されたが、怪我のため参加を見送った。さらに、5月6日の練習中に右第5中足骨骨折の重傷を負って離脱すると、約3カ月で復帰したあとも、10月に下あごの骨を折って離脱するなど、不運が続き、リーグ戦の出場は前年よりも少ない16試合となっている。 シーズンを通して横浜FMで活躍することができれば、まだまだ市場価値が上昇する可能性は十分にあるはずだ。