「ボールを握るのが怖い」無力だったイラン戦の後半、日本代表に何が起きていたのか。選手たちの証言「打開策が全く見えなかった」【現地発】
三笘は「違った戦い方をしないといけなかった」
67分から左サイドハーフで途中出場した三笘薫も、前述の2人とほぼ同意見だ。「受け身になったと思います。ロングボールを蹴ってくることに対して寄せに行けなかったというところとセカンドボールの意識が強くて、逆に引いてしまって。コーナーだったり相手が狙っている得意なところを引き出してしまったので、違った戦い方をしないといけなかったと思います」と述べている。 遠藤とダブルボランチを組んだ守田は、カタール・ワールドカップのクロアチア戦と同じ状態に陥っていたと語る。 「相手の雰囲気だったり、同点ゴールを決められて、オフサイドだったけど追加点を決められた時に僕自身も含めてボールを握るのが怖くなり始めて、まさにクロアチア状態。セカンド(ボール)を拾えないし、最後はポケットのところからアーリー(クロス)を入れられて、そこで声のかけ合いのミスで生まれた最後の失点で、ちょっと分かんないですね」 正直、いまの日本代表はアジアのチ―ムを相手にここまで押し込まれるとは予想外だった。それは選手たちも同じだったのだろう。何とかしなければと思いながら、チームとして修正ができず、1-1で90分を凌いで、延長戦で立て直す前にPKを与えてしまった。もう反撃する時間もない。そのちぐはぐぶりは、今大会の森保ジャパンを象徴していた。 取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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