食事にウジ虫を混入させる…恐怖の「ウジ虫テロ」、米政治家が滞在中のホテルで発生(動画閲覧注意)
<米民主党議員が滞在するホテルに身元不明の女が侵入して朝食にウジ虫を混入させた疑いがあるとし、FBIが捜査を行っている>
米民主党全国大会に参加する代議員たちが宿泊したイリノイ州シカゴのホテルで、代議員らに提供された朝食にウジ虫が混入していた疑いがあり、妨害工作の可能性もあるとしてFBIが捜査を行っている。ウジ虫を抗議活動に使用する「ウジ虫テロ」は過去にも起きており、訪米中のイスラエル首相が標的になったこともある。 【動画】閲覧注意:ホテルのあちこちに、大量のウジ虫や昆虫が...おぞましい「ウジ虫テロ事件」の現場 法執行当局は、活動家たちが自分たちの主張をアピールするためにホテルにウジ虫を持ち込んだ可能性が高いと示唆している。こうしたなか市の当局者らは、代議員らの朝食をめぐる問題について次のような声明を出した。 「複数の身元不明の女が(ノースコロンバスドライブ200番地の)建物に侵入し、食べ物が置かれていたテーブルに何らかの物体を置いた疑いがある。女たちはその後、現場を離れたとみられる。被害者1人が現場で治療を受けた。シカゴ警察が捜査を行っており、FBIシカゴ支局も捜査を支援している。現時点ではこれ以上の情報はない」 この「汚染」について、代議員たちが食事をする前に発見されたのかどうかは不明だ。 代議員らがこの「ウジ虫事件」に懸念を表明し、シカゴ市とイリノイ州の警察官たちはフェアモントホテルのロビーに集められた。 ■「朝食イベントで複数の人物が混乱を引き起こした」 インディアナ州の代議員でインディアナポリス地域の代表として大会に参加しているトレイシー・ボイドは、「もちろん彼らは私たちを守り、数分以内に事態を収拾してくれた」と述べた。彼女たちのグループは、この「ウジ虫事件」が原因で朝食の提供が少し遅れると言われたという。 「ホテルのスタッフとリーダーシップに感謝したい」と、ボイドは地元メディアのWGNに語った。 本誌はこの件についてシカゴ警察にコメントを求めたが、これまでに返答はない。 フェアモントホテルには、インディアナ州、ミネソタ州、オハイオ州、ミズーリ州とサウスダコタ州の民主党代議員が宿泊している。同ホテルは本誌に対して、「お客様とスタッフの安全と安心、そして健康が私たちの最優先事項です」とコメントした。 フェアモント・シカゴの広報担当であるヘイリー・ロブレスは本誌の取材に対して、「今朝、当ホテルでの民主党全国大会関連の朝食イベントで、複数の人物からなるグループが混乱を引き起こしたことが確認された」と述べ、さらにこう続けた。「法執行当局の迅速な対応に感謝している」 ■過去にも発生していた「ウジ虫テロ事件」 「当ホテルのチームが即座に現場を清掃して消毒を行い、それ以上の混乱なく朝食イベントを続行することができた。当ホテルでは施設のすべての場所で最高水準の食の安全と清潔さを維持しており、いかなる混乱への対応についても厳格なプロトコルがある」 ウジ虫が抗議活動の手段として使われた事件は今回が初めてではない。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が7月にアメリカを訪問した際には、彼が滞在していた首都ワシントンのウォーターゲートホテルで、反イスラエルを掲げるデモ隊がウジ虫を撒く様子を撮影した動画がインターネット上に拡散された。 ウォーターゲートホテルは本誌に宛てた声明の中で、「われわれはウォーターゲートホテルと昨日の不幸な事件に関連する動画が、複数のソーシャルメディア・プラットフォーム上に出回っていることを認識している」と述べた。 ソーシャルメディアのユーザーたちは、今回の事件が親パレスチナを掲げて抗議する者たちによって引き起こされたとしているが、そのような報告は確認されていない。2023年10月7日にハマスがイスラエルを奇襲攻撃して以降、ガザ地区では戦争が続いており、ネタニヤフはそのさなかにアメリカを訪問していた。
コートニー・マッギンリー