阿部詩 負け受け止め前向く「悔しさより大きなもの得た。負けをどうつなげていくかは自分次第」
パリ五輪・柔道混合団体で2021年東京五輪に続いて決勝でフランスに敗れ、2大会連続で銀メダルとなった日本代表が4日、メダリスト記者会見に出席した。 【写真】阿部一二三&詩 団体表彰式で見せた“尊すぎる兄妹愛”に感動の嵐 個人では2連覇を達成し、混合団体では決勝の第5試合で1階級上の銀メダリストと約9分の死闘の末に敗れた阿部一二三(パーク24)は「自分自身2連覇を達成できたんですけど、こんなにも、喜びと悔しさを味わえたオリンピック、こういう経験をできたのは僕自身しかいないと思うので、またさらに強くなった姿をロスのオリンピックで4年後、また見せたいと思う」と、2028年に向けて意気込み。 個人ではまさかの2回戦負けを喫して連覇はならなかったが、混合団体では銀メダルに貢献した妹の阿部詩(パーク24)は「私自身、とても悔しいオリンピックにはなったんですが、それよりも大きなものを得たと思います。また次に向けて頑張りたい」と、力強く前を向いた。 今大会で得たもの、今後金メダルを獲得するために必要なことについて聞かれると、一二三は「正直、今回のオリンピック、見てもらったら分かるとは思うんですけど、今の僕の全てが詰まったパリオリンピックになったと思うので、本当にこの全ての経験を生かして、ロサンゼルス目指して頑張りたい」と、集大成だったパリから、さらに上積みする構え。 詩は「私自身は、負けという、自分の一つの経験を得たかなと思います。今後は、その負けをどうつなげていくかといのは本当に自分次第だと思っているので、しっかり受け止めて、前を向いて進んでいきたいなと思います」と、敗北を糧とする姿勢を見せた。 また、一二三は日本代表への食事支援、サポートについての質問に答えて「味の素さんが日本全体のチームをサポートしていただいて。ホントに食事は選手にとっては、すごい試合前に、ホンマに大切なものになってくると思うので、うん。そういうサポートの面では、チームニッポンはホントに金メダルだったかなと。僕たち、パリオリンピック柔道っていうのはこれで終わったんですけど、サポートたくさんしてもらって。日本のサポートは金メダルだったかなと思います」と大いにたたえ、感謝していた。