美容室の店員との会話を聞けば一発でわかる…チャンスを高確率で掴む人、逃がす人の"日常行動"の違い
チャンスを手にする人は何をしているか。メンタルコーチの一条佳代さんは「行動している人は、人と積極的にコミュニケーションをとり、何気ない会話をきっかけに、大きなチャンスをつかむことがある。自分から先に声を掛けたほうが、好印象をもってもらえる可能性も高くなる」という――。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は、一条佳代『行動力神メソッド55』(三笠書房)の一部を再編集したものです。 ■自分のことをわかってもらうより、相手のことを知ろうとする 会話をすることに苦手意識をもっている人は、「自分の意見をきちんと言わなければいけない」「思いを伝えなければいけない」と考えています。 自分のことをわかってほしいと焦るあまり、コミュニケーションが独りよがりになったり、相手の思いに寄り添うことができず、すれ違いを繰り返したりしています。 しかし、コミュニケーションにおいて大事なのは、話し方よりも聞き方です。 もっというと、自分のことをわかってもらおうと言葉を重ねるよりも、相手のことを知ろうとしたほうが、圧倒的に相手との関係性はよくなります。 あなたも、積極的に会話の中に質問をはさむようにしましょう。そうすることで、キャッチボールが続き、スムーズなコミュニケーションができるようになります。 すると、自分の思いが相手に届くようになります。とはいえ、いきなり質問しようとしても、ハードルが高く感じるものです。まずは初級から順に試してみましょう。
■質問すると好意的に感じてもらえる 初級 「今日はどんな一日だったか」を自分に問いかける 一人二役(聞き手と話し手)を演じるようなつもりで、「今日はどんな一日だった?」と自分に問いかけて、今日一日の出来事を振り返りましょう。 中級 1週間以内に会った人に「その後、調子はどう?」と聞く 1週間以内に会った人には、質問しやすいと思います。「この前はありがとう」といったお礼の言葉に続けて、「その後、調子はどう?」と聞けばスムーズです。 上級 今日会う人に「何か困っていることはない?」と聞く 普段あまり会話をしない人が相手だと、一気に質問のハードルが上がります。 この場合、同僚や後輩をランチなどに誘って「最近どう? 困っていることはない?」と聞きましょう。もちろん、悩みを打ち明けられたら親身になって聞いてください。 聞き方の技術を磨く上でのポイントは、とにかく相手に関心をもつことです。初級では、まず自分に関心をもつための問いかけを行いました。自分に関心をもつことができたら、中級では他人に関心をもってみましょう。 相手に関心をもてば、何かしら聞きたいことが出てくるはずです。相手の嬉しいこと、困っていることは何だろうと考えれば、自然と会話は続くようになります。 そうやって相手と関わることは、相手を喜ばせ、貢献することにつながります。 前述したように、人は自分のことを知ってもらいたい生き物ですから、質問されると、質問をしてくれた相手のことを好意的に感じます。つまり、会話を通して相手との距離を縮め、安心感を与えることができるのです。 また、質問を通じて相手が困っていることを知れば、「こんな方法があるよ」「それなら知っている人を紹介できるよ」などと、手助けしたり、励ますことができるかもしれません。自分が相手の役に立てたと実感できると、「自己重要感(※)」も得られるので、ますます行動的になれるのです。 ※自己重要感:自分には価値があり、重要な人物だと思える感覚のこと ---------- Point 聞き方を磨けば人間関係がよくなり、自己重要感も上がる ---------- ■自分から声を掛けて会話のきっかけをつくる 会話の中に質問を入れることで、相手に関心をもてるようになったら、今度は自分の意思を伝えることにチャレンジしましょう。 簡単にいうと、自分から声を掛けて会話のきっかけをつくるということです。 特に言葉を発しなくても困らないシチュエーションであっても、あえて声を掛けてみるのです。 会話の量と行動力は比例します。行動している人は、人と積極的にコミュニケーションをとっています。 重要な情報は、たいてい人を介して入ってくるので、行動している人は、何気ない会話をきっかけに、大きなチャンスをつかむこともあります。 初級 初めて行くお店で店員に声を掛ける たとえば、ボールペンを買うためにコンビニに行くとしましょう。もちろん文具が置いてある棚に行けば、ボールペンはすぐに見つかるのですが、ここはあえて実践の機会と受けとめて店員に「ボールペン、ありますか?」と聞いてみます。 書店で本を探すときも、検索機を使ったり自力で探すのではなく、書店員に「この本ありますか?」と聞くのです。 あるいは駅でトイレに行きたくなったら、ためらわず駅員に「トイレはどちらですか?」と聞いてみましょう。 もちろん、店員や駅員が忙しそうなときは配慮が必要ですが、声を掛けて迷惑がる人は基本的にいないと思います。 また、対応してもらったら、「ありがとうございます」と感謝を伝えるのも忘れずに。行動力が上がってスムーズに目的を果たせるので、いいことしかありません。