【阪神】大竹耕太郎、6勝目は「負けた試合より悔しい」「適当が大事」コイだけでなく、ツバメも大好き
◆JERAセ・リーグ 阪神4―1ヤクルト(10日・甲子園) 阪神・大竹耕太郎投手が6回5安打1失点で6勝目を挙げた。初回に先取点を許したが、緩急自在の投球は健在。70キロ台のスローボールも操り、2回以降は二塁を踏ませなかった。4回無死一塁では佐藤輝の好プレーもあり、オスナを三ゴロ併殺。6回1死一塁も適時打を含む2安打を許していた村上を、内角球で二ゴロ併殺に仕留めた。 ヤクルト戦は今季3戦3勝。昨季も4戦3勝のこのカードはソフトバンク時代を含め、通算8試合で無傷の7勝とした。広島戦の10戦8勝が目立つが、対ツバメも圧倒的な成績を残している。以下は試合後の主な一問一答。 ―初回に失点したが 「特に大きく変えることはないです。ゲッツーを取れたり、サードのいいプレーでしたけど、あれ、すごい大きかったです。助かりました」 ―持ち味の緩急が効いた 「できるのは余裕があるからですし、そういうことができる余裕がない時は結果も悪い。結果がいいからそういうことができるし、結果を良くするために意識的にやるというのも、どっちの意味合いでも大事かなと思います」 ―中盤に遅い球が増えた意図は 「いや、特にないです。適当です。適当が大事なので。100球近く投げるのに、全部まじめに投げてたら体力が持たないです、頭が。めちゃくちゃ神経使って投げるの、10球あるかないかくらいじゃないですか」 ―勝ち越した後、6回の対村上は神経を使ったか 「いや、使ってないですね。6回だからとか勝ち越したからとか、余計な雑念がピッチングを狂わせるので。勝ち越そうが、負けていようが、やらなければいけないことは変わらなくて。ヤマ場とか自分で設定して、自分で苦しんでる感じがシーズン序盤にあったので。別に2回、3回と変わらないように投げるのは大事かなと。あれ(対村上)はもう外、外で打たれてたので、それを踏まえて『次インコースから入ってくるだろうな』という村上選手の読みを踏まえて、あれは振りにくるという前提で投げてる。狙い通りといえば、狙い通りです」 ―暑い中で 「全然暑くなかったです。毎日寝る前に、くそ暑い中でめちゃくちゃいいピッチングしてるイメージをわかせて寝てるので。それによって、暑さとか不安がなくなってきました。いい傾向だと思います」 ―6回に打順が回って交代。余力はあったか 「勝ちはしたんですけど、ここまで14試合投げてきて個人的には一番悔しかった、負けた試合よりも。今日あそこで代わるのが。もちろん、あした試合がなくて(救援陣に余裕がある)チャンスの場面というのもありましたけど。采配どうこうではなく、そこで代わってしまうのは、まだまだ。すごく悔しさを感じた。今までだったら『6回1失点でよかった』で終わっていた自分もいたと思う。悔しさを感じて、もう1回、もう2回投げたいという感情が出てきたのは、今後に向けては大きいかなと思う。『7回投げて2、3点取られるより、6回で終わってた方がよかったかな』とか、そういう逃げの気持ちがあるから、僕の気持ちも無意識で首脳陣にも伝わる。もっと投げたいという気持ちが出てきてるのは、いい兆候かなとは思います。夏場で、例年だとちょっと早めに代えられるシーンが増えると思うんですけど、そういう中で、もっと投げられるところは見せていきたいと思います」
報知新聞社