松坂桃李と山本美月が瑞々しい「パーフェクトワールド」
松坂桃李と山本美月の瑞々しさが、定評ある物語をけん引している。高校時代に好きだった同級生(鮎川樹=松坂)に、偶然再会したヒロイン(川奈つぐみ=山本)。しかし彼は、事故で下半身不随となり車椅子生活を送っていた。ドラマ「パーフェクトワールド」(カンテレ・フジテレビ系、火曜21時)は、そんな2人のピュアなラブストーリー。原作は有賀リエ氏作の同名漫画で、「Kiss」(講談社)2014年5月号から連載中。単行本の累計発行部数が170万部を突破している人気作で、昨年は岩田剛典と杉咲花のダブル主演で「パーフェクトワールド 君といる奇跡」として実写映画化もされた。
上り坂のヒロイン山本 つぐみ役が当たり役に?
14日に放送された第4話では「衝撃の事態を招く一途な想い…」として、波乱の展開が描かれた。 ヘルパーとして樹(松坂)を支え続け、身の周りの世話をする葵(中村ゆり)の存在が、つぐみの中で無視できないほど大きくなってきた。樹の部屋の冷蔵庫に、葵お手製の総菜を発見した瞬間の、見たくないものを見てしまった戸惑いの表情と、それに続く「料理は私がするからいいって伝えて」というセリフに、つぐみの嫉妬がのぞく。4話序盤の印象的なシーンだった。 モデル出身の山本だが、2011年に香取慎吾主演の月9ドラマ「幸せになろうよ」に出演以後は、多くのドラマや映画で女優としてキャリアを重ねてきた。 「文句なしの美貌ですが、女優としての評価はまだこれから。今月公開の映画『ザ・ファブル』でも重要な役を演じ、上り坂です。今作のつぐみ役が当たり役となるか、注目されています。一方、樹を演じる松坂は演技について高評価を受けている俳優。今作でもいまのところ、山本の、恋に傾倒していく様子や健気さなど、相手役である松坂がいればこそ引き出されているのでは」と、分析するのは民放放送局の40代プロデューサーだ。 松坂は30歳、山本は27歳とアラサー世代に入るが、2人の芝居には瑞々しさがあり、ドラマをけん引している。