松岡昌宏「自分が経験した中で、1番か2番に大変な作品」主演ドラマへの思いを明かす<密告はうたう2 警視庁監察ファイル>
松岡昌宏が主演を務める警察ミステリー「連続ドラマW 密告はうたう2 警視庁監察ファイル」(毎週日曜夜10:00-11:00、WOWOWプライム)が8月11日(日)からスタート。初回放送を前に完成披露試写会イベントが7月30日、東京・東京国際フォーラムで行われ、松岡をはじめ、共演の仲村トオル、泉里香、池田鉄洋、内片輝監督が登壇した。 【写真】ハットに黒縁メガネ、ひげをたくわえダンディーな松岡昌宏 ■警察内の不正を取り締まるプロ集団・警視庁人事一課を舞台にした警察ミステリー 伊兼源太郎による小説「ブラックリスト 警視庁監察ファイル」「残響 警視庁監察ファイル」を原作としてドラマ化した本作は、は2021年8月にWOWOWで放送・配信した「連続ドラマW 密告はうたう 警視庁監察ファイル」の続編となる。 “警察の中の警察”ともいわれ、警視庁職員の不正を取り締まるプロ集団・警視庁警務部人事一課、通称“ジンイチ”の内部捜査を緊迫感あふれるタッチで描く。 キャストには、主人公のジンイチ監察係員・佐良正輝役の松岡、そして泉、池田、仲村らが前作から引き続き出演。さらにサイバーセキュリティ対策本部より異動してきた若手監察係員役で浜中文一、監察係の班長役でマキタスポーツが新たに加わる。 佐良がジンイチに配属されてから2年。本作では佐良が初めて指揮を執り、1通の密告により浮上した“特殊詐欺捜査の情報漏えい事案”に取り組む。調査はやがて、警察の存在意義を揺るがす“組織の陰謀”へと行き着き、前作で明らかにならなかった佐良の後輩・斎藤(戸塚祥太)が殉職した事件の核心へと迫っていく。 ■松岡昌宏「シーズン1でかなりボロボロに」うれしさと不安半々での撮影 会見は、松岡、仲村、泉、池田、内片監督の挨拶(あいさつ)から始まり、集まった観客から拍手で迎えられた。松岡はシーズン2の話を制作陣から聞いた時の思いを「正直しんどいなと思いました(笑)。前作の時にかなりボロボロにしてもらったので。うれしさと不安半々でした」と明かし、また実際に撮影を終えてみての感想について、「やはり大変でした(笑)自分が今まで経験してきた中で、1番か2番に大変な作品です。じゃあもう一つは何かというと、“シーズン1”です」と語るとキャスト陣からは笑いが起こった。 さらに現場の雰囲気について「相変わらず緊張感のある現場で、“池鉄さん”も真面目にやるくらい」と明かすとすかさず池田が「真面目にやってましたよ、珍しく」と答え軽快さと真面目さが絶妙なやり取りが繰り広げられた。 ■「“ミタゾノ”の松岡さんを知っちゃったので関係性がゆるんじゃいました(笑)」 そして主人公を冷たく見守る上司の能馬役の仲村は、自身と役柄の“似ている点”について「多分、衝動買いはしないというところが似ていると思います」と回答。ドラマ内では買い物のシーンはないものの、役柄を深く考えているが故の回答に笑顔を見せた。 続いて本作で“ジンイチ”に抜擢された皆口を演じる泉は、「監督から3年ぶりに同じ役をやるということは自分自身としてもキャラクターとしてもすごく成長を感じられると思う、という言葉をいただいて。皆口は芯が強く、情熱があるキャラクターなので、演じるにあたって弱く見えないように心がけました」と思いを語った。 また“コウカク”(行動確認)のプロでありサイボーグのような存在感を放つ須賀を演じる池田は、現場での松岡との関係性について「ファーストシーズンでは車の中でのシーンも多く、黙ってじっとしている時間も長かったんです」と切り出したものの、「“1”が終わり、“2”の撮影の間に“ミタゾノ”(ドラマ『家政夫のミタゾノ』)に出たものですから(笑)、“ミタゾノ”の松岡さんを知っちゃったので関係性がゆるんじゃいました(笑)」と告白し、会場を沸かせた。 そして内片監督はシーズン2が決まったことについて「またこのキャラクターたちに会えるということが本当に楽しみでした」と笑顔を見せ、「今作では佐良(松岡)が“いじめられる”ところが見どころです(笑)。新たに“ジンイチ”に来た皆口(泉)に対し、すごく困った顔をする松岡くんが“ツボ”です」とアピールし、それを受けた松岡も深く頷き笑顔を見せた。 ■松岡昌宏「暑かったので…」と丸刈り頭を披露 重厚なシーンがほとんどだというが、現場はシーズン2ということもあり和やかだったという。そして“密告はうたう”というタイトルにちなんで秘密を聞かれた松岡は、それまでかぶっていた帽子を取り、丸刈り頭を披露し「暑かったんで…」と告白。まさかの“秘密”告白に会場は大盛り上がり。さらに仲村は「内片監督とUSJに行ったことがあります」と明かし、これには松岡らも驚きの表情を見せた。 泉は「撮影終了後、座長の松岡さんがおいしいご飯に連れて行ってくださいました」と仲の良いエピソードを語り、松岡も「とんでもございません」と礼をし、ほほ笑ましい一幕となった。 そして会見の最後に松岡は、「3年経って何が一体変わったのか、何が変わらないのか、深いところまで一生懸命みんなで頑張ったつもりです。ぜひ楽しんで見てください」と呼びかけ締めくくった。 ■「密告はうたう2」のあらすじ ある日、警視庁人事一課(通称・ジンイチ)に1通の密告文が届く。捜査二課が追う特殊詐欺犯罪の捜査情報が何者かによって漏えいしているとされ、捜査を指揮する管理官の関与をも匂わせる内容だった。 ジンイチに配属されて2年が経つ佐良(松岡昌宏)は、上司の能馬(仲村トオル)と須賀(池田鉄洋)に呼び出され、実態解明の指揮を執ることを命じられる。1年前にジンイチに配属された皆口(泉里香)、班長の原西(マキタスポーツ)、そして新たに異動してきた毛利(浜中文一)とともに、管理官の行動確認を開始する。そして管理官の不可解な行動から、佐良はある推論を立てる。 しかしそんなさなか、捜査資料の情報がネットで拡散され、佐良たちも危険にさらされる事態に発展する。