大田泰示、ビシエド、中島宏之…現役続行望む強打者を「獲得する球団」は
ベテラン打者が中日に別れ
中日はダヤン・ビシエドの退団が決まった。首位打者、最多安打を獲得するなどチームを長年支えてきたが、来日9年目の今季は自己最少の15試合出場にとどまり、打率.209、1本塁打、2打点。ウエスタン・リーグで打率.300、8本塁打、31打点と好成績を残したが、6月中旬以降に一軍から声が掛かることはなかった。10月6日に本拠地・バンテリンドームで行われた今季最終戦。試合後のセレモニーでサプライズ登場すると、スタンドから大歓声が起こった。中日ファンから絶大な人気を誇った助っ人は愛する球団に別れを告げ、他球団で現役続行の道を模索する。
42歳のベテラン・中島宏之も中日を1年で退団することが決まった。西武の主力として活躍し、09年に最多安打のタイトルを獲得。アメリカを経てオリックス、巨人を渡り歩き、中日に移籍した今年は「代打の切り札」として期待された。入団会見で「一つでも多く勝負に貢献する打点を挙げられるように精いっぱいやりたいなと思います」と誓っていたが、15試合出場で13打数無安打。1本の安打が早い時期に出れば、状況はまったく変わったかもしれない。通算打率.292、209本塁打、995打点と実績は十分。1928安打を積み重ねて大記録達成がかかる中、来季も現役でプレーする意欲を示している。 実力主義の世界で、現役続行が叶えられる選手は一握りだ。険しい道のりになるが、新たなユニフォームでもう一度輝く姿を見たい。 写真=BBM
週刊ベースボール