羽田美智子さんが福島県浪江町の観光発信 電子版旅行雑誌「旅色」とタイアップ 町内各地で撮影
福島県浪江町は電子版旅行雑誌「旅色」とタイアップし、町の観光・特産品特集を展開する。俳優の羽田美智子さんが町内を旅する様子を撮影し、2月26日に公開される「月刊旅色3月号」に電子雑誌と動画を掲載する。18、19の両日、町内各地で撮影が行われた。 「旅色」は2007(平成19)年に創刊し、電子版の無料旅行雑誌を発行している。映画やドラマで活躍する有名女優が案内役となり、女性ならではの感性を生かした、日本全国の旅を提案している。読者数は月間580万人超に上る。今回は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興が進む町の魅力を広く発信しようと企画した。 羽田さんは18日、震災遺構「請戸小」や大平山霊園などで撮影に臨んだ。19日は道の駅なみえの地場産品販売施設「なみえの技・なりわい館」で、大堀相馬焼の焼き物を手に取り、絵付けも体験した。ポケットモンスターの「ラッキー公園」なども巡った。
羽田さんは報道陣の取材に、「人が持つ優しさなど温かみが流れているのが町の魅力だと感じた」と振り返った。震災と原発事故発生前の2010年に町を訪れていたと明かし、「(当時よりも)町に活気があふれていると思った。未来に向かっていて、希望の光を実感した」と語った。 撮影した内容は紙冊子としても2万部を発行し、イベントなどで配布する予定。