中国が米ボーイングの防衛部門など3社を制裁 台湾の頼政権発足当日に米台へ圧力
【北京=三塚聖平】中国政府は20日、台湾に対する武器売却に関与したとして米航空機大手ボーイングの防衛部門など3社に制裁を科すと発表した。中国側が「台湾独立派」とみなす台湾の与党・民主進歩党の頼清徳政権が同日発足したことを受け、軍事協力を進めている米台双方に圧力をかける狙いとみられる。 中国商務省が発表した。制裁対象となった企業は、中国への新規投資や貿易を禁じられる。 中国商務省は19日にも、日本や米国、欧州連合(EU)、台湾から輸入している一部の工業用樹脂についてダンピング(不当廉売)に関する調査に着手したと発表している。