「脚本家・バカリズム」をめぐってテレビ各局で「熾烈すぎる争奪戦」が勃発…!破格のギャラ、キャスティングでも異例の待遇か
バカリズム脚本を勝ち取った日テレ
来年1月クールで、芸人・バカリズム脚本のドラマが放送されることが決定した。脚本権を勝ち取ったのは、日テレだ。同局の編成幹部が言う。 【ランキング】「スタジオで嫌われているMC」不名誉の1位となった、超人気者の名前 「TBSやテレ朝も触手を伸ばしていましたが、最後はフジテレビとの競り合いでした。フジは『一緒に面白いモノを作りましょう』という姿勢でしたが、うちは『バカリさんのやりたいことを最大限やります』と打ち出したのが良かった」 '14年に『素敵な選TAXI』(フジ系)で連ドラ脚本家デビューしたバカリズムは、次々とヒットを飛ばし、昨年の『ブラッシュアップライフ』(日テレ系)ではギャラクシー賞をはじめとした国内外のドラマ賞を総なめ。今年8月にネットフリックスで映画『架空OL日記』が配信されるとこれも大ヒットした。 持ち味は密室での会話劇で、笑えて共感も呼ぶ描き方は、「クドカンを超える才能」とまで評される。
あらゆる手を尽くして
当初はフジ系列のドラマが多かったが、近年は日テレ系が増えていた。来年1月クールでも脚本を担当してもらうため、日テレはこんな提案をしていたという。 「まず、ギャラはドラマ1話あたり200万円を提示。これは大御所脚本家と同程度の額です。また、キャスティングも可能な限り要求に応えると約束しました。バカリさんは世間的な人気者というよりは、演技派の渋い俳優を好む。数字が取れないリスクもありますが、バカリさんの要望を優先した。さらに次のドラマは、『ブラッシュアップ』の制作チームで行うことも決まっています」(同前) 結果、日テレはバカリズムから「3年間は優先的に日テレで」という内諾も得たという。 まさに手を尽くして脚本を勝ち取った日テレ。思惑通りにヒットが続くだろうか。 「週刊現代」2024年11月16日・11月23日合併号より
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