<CES2025>SK会長、ジェンスン・フアン氏と会う…「ハイニックス、エヌビディアより速い」(2)
SKの事業方向に対しても説明した。彼は「AI半導体もしているが、新たにやるのはAIデータセンターソリューションになれるモデルを探すこと。AIデータセンター関連ビジネスを重点推進課題としている。AIは好きでも嫌いでもやらないわけにはいかず、競争で遅れれば韓国が誇る半導体であれ造船であれ鉄鋼であれ、すべての産業競争力が弱まる。韓国の生き残りに向けインフラが体系的に備わっている必要がある」と話した。AIデータセンターを基盤に主要製造業のAI転換を支援する事業モデルを構想中という意味とみられる。 ◇半導体とAIを集中観覧…「携帯電話変えなければ」に笑い 懇談会に先立ち崔会長は約40分にわたりCESのブースを視察した。まずSKテレコム、SKハイニックス、SKC、SKエンムーブが共同で設けたブースで15分ほどとどまったが、10分以上はSKハイニックスの半導体製品を細かくチェックしSKテレコムが北米地域で発売するAIアシスタントサービス「エスター」のデモも見守った。半導体とAIを集中的に点検したものだ。AIパッケージング製品の前では「たったいま売ってきた」と笑ってみせ、エスターのデモに対して「ファンデーションモデルはどんなものか」などいくつかの質問を投げかけ具体的なサービス方式を聞いたりもした。 その後はサムスン電子のブースへ向かった。サムスン電子では韓宗熙(ハン・ジョンヒ)代表理事副会長(DX部門長)らが崔会長を迎え、観覧に同行して展示内容を詳細に紹介した。崔会長はここに25分ほどとどまり、セキュリティ技術、モノのインターネットプラットフォームのスマートシングス展示、モバイル製品とスマートオフィスなどを広くチェックした。韓副会長が「ギャラクシーS25は22日にローンチ行事を行う。はるかにアップグレードしたAIが搭載された携帯電話が出てくるだろう」と説明すると、崔会長は「また買い換えなくてはな」と答えて周りから笑いがあふれた。崔会長がサムスンの独自開発のAIモデルについて尋ねると、韓国副会長がサムスンの「ガウスAI」について説明したりもした。 崔会長はCESのブースを視察した後、「あらゆるものにAIが入り始めたということを見ることができた。俗称フィジカルAIというロボットや、私たちの周辺機器の中にAIが搭載されるのが日常化し常識となった。それを確認した席だった」と所感を明らかにした。