昨季は6勝も…他球団が「タイトル獲れる実力」と警戒する巨人の左腕は
08年に最多勝のG助っ投
巨人で最多勝を挙げた外国人投手は2008年のセス・グライシンガーまでさかのぼる。前年の07年にヤクルトで16勝を挙げて最多勝に輝くと、巨人に移籍初年度も17勝9敗、防御率3.06をマーク。206回の投球回数はリーグトップだった。ヤクルト、巨人、ロッテと渡り歩き、8年間で通算64勝。グライシンガーは巨人在籍時の08年に週刊ベースボールのインタビューで、日本での過ごし方、異国の地で成功する秘訣について、以下のように明かしている。 「休日を有効に使うためには、体を休めることが一番なんだけど、やっぱり新しい街を散策するのが好きだからね。好きなエリアは麻布十番かな。ラーメンも好きなので、常に新しい店を探している。いま、お気に入りのラーメン屋は新宿にある。できれば、ゴルフもやりたいんだけどね」 「まずいろいろな違いを理解して、その国の文化に敬意を表さなければいけない。また、フィールド上では練習のときなど、とにかく自分の感情は抑えたほうがいいね。静かにして、周りの人がどういうルーティンで練習をするのか、どういうふうな動きをするのかなど、さまざまなことを観察して、それに従っていく。とはいえ、ゲームになると、自分が今までやってきたことを大切にしたほうがいいね」 来日2年目で日本の生活に対する不安も解消されているだろう。グリフィンとメンデスが共に投手タイトルを狙えるような活躍を見せれば、4年ぶりのV奪回が現実味を帯びる。 写真=BBM
週刊ベースボール