豊作だった夏ドラマ…最も演技が良かったベスト俳優は? 識者がガチでセレクト。振り返り座談会(4)
ドラマライターが選ぶ、夏期ドラマベスト俳優は?
―――では、最後に御三方の主観で、夏期のベスト主演俳優を教えてください。 苫「『素晴らしき哉、先生!』の生田絵梨花さんが素晴らしかったです。彼氏に浮気されて、言い合いになる場面なんか、怒りや悲しみなど複数の感情が入り混じった、言葉にならないような表情をされていて、実にリアルな芝居でした。生田さんはドラマでここまで感情をむき出しにする役は珍しいですが、まさに新境地を拓いたと思います」 まっつ「ベストは言うまでもなく『海のはじまり』の目黒蓮さんです。既に他メディアにも出てる話ですが、目黒さんにとっても大きな挑戦だったと思います。あれだけかっこいい人が鼻水を垂らして泣いたり、第三者から見ても情けないキャラクターを演じるのは簡単なことではないと思います。それでも夏というキャラクターを“残念なイケメン”として違和感なく演じきったのは本当にすごいことです」 あまの「鼻水繋がりで言うと、『夫の家庭を壊すまで』(テレ東系)の松本まりかさんもすごかったです。彼女も鼻水が流れるのも厭わない凄まじい芝居を見せてくれました。不倫ものということで人を選ぶ内容だと思いますが、ああいう芝居は松本さんの真骨頂ですから、一見の価値ありだと思います。もう1人、『ブラックペアンシーズン2』(TBS系)の二宮和也さん。やはりあの1人2役を堪能できたことは、贅沢な時間でした」 【出席者プロフィール:苫とり子】 1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。 【出席者プロフィール:あまのさき】 アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。 【出席者プロフィール:まっつ】 1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。
編集部