「プチ・アルファード」トヨタエスクァイアはなぜ販売終了になったのか?
しかしながら、いま中古車市場ではエスクァイアが大人気
しかしながら、エスクァイアはいま、中古車市場でひっぱりだこ状態。某中古車サイトの相場をチェックすると、12月初旬時点で、ガソリン車の2019年式は215~337万円、2020年式は190~336万円、2021年式は269~340万円。ハイブリッド車は、2019年式は243~373万円、2020年式は243~383万円、2021年式は311~385万円。販売終了から5年が経つのに300万円超えを記録しているのだ。 実はエスクァイアはいま、南アジアのバングラデシュで爆発的人気となっており、中古車輸出に詳しい自動車買い取り専門店の担当者によると、エスクァイアの煌びやかなフロントマスクが派手なクルマを好むバングラデシュの人の間で非常に人気となっているとのこと。なかでもハイブリッド車の需要が高く、中古車業者向けオークションで落札されたエスクァイアハイブリッドのほとんどが、バングラデシュへと輸出されているという。 バングラデシュには、「製造5年落ちまで」という中古車輸入に関する規制があるが、エスクァイアの製造は2021年までなので、このバングラデシュの規制にかかるまであと2年。この「限定品」ぶりも、バングラデシュでのエスクァイア人気に拍車をかけているようだ。 「プチ・アルファード」と言われながらも、兄弟車が華々しくフルモデルチェンジをした一方で、ひっそりと姿を消したエスクァイア。モデル廃止とならずに、ノア/ヴォク同様にフルモデルチェンジをしていたら、残価率の高さから、3兄弟でもっとも人気のあるモデルに成長していたかもしれない。