服部幸應さん合同葬 パティシエ・鎧塚俊彦氏感謝「結婚式にも来てくださり…夫婦でよくしてもらった」
10月4日に急性心不全で亡くなった料理評論家の服部幸應さん(享年78)の合同葬が13日に都内で行われ、同じ料理人として慕い、親交のあったパティシエの鎧塚俊彦氏(59)が参列した。 【写真あり】鎧塚俊彦氏 妻・川島なお美さんの9回目の命日 真っ赤なバラとシャンパンで「朝から少しだけ女房と乾杯」 服部さんとは約20年以来の仲。「結婚式にも来てくださったり、服部先生は妻のことを“なお美ちゃん、なお美ちゃん”と言ってくださったり、かわいがってくださった。夫婦でよくしてもらった」と、15年に亡くなった妻・川島なお美さんと家族ぐるみの付き合いだったという。 最後に会った際、優しい雰囲気はそのままも「しばらく会っていないだけなのに、お年を召されたなという感じがした。“声が出ないんだよ”とはおっしゃっていたが、頭脳の方も明晰で、足腰が衰えているのはあったが、それ以外はお元気だった」と時の流れを感じたようだ。 その4日後に突然舞い込んだ一報。「まさかという思いで驚きました。ショックでした」と悲痛の思いを語った。 「今の料理業界を変えたと思う」。多方面で活躍し、食育に精通した服部さんを称え、「素晴らしい道を切り開いてもらった。“これからは君達の時代だからね”と言ってもらった。パティシエの僕たちが注目を浴びるようになったのも先生のおかげだと思うので、心から御礼を申し上げたい」と感謝。 多忙を極めていた服部さんに対し「あちらの方で少しゆっくりしていただいて、先に逝かれた先人方たちもたくさんいらっしゃるので、美味しいものを振る舞って頂いてのんびりしていただきたい」と語り、「“微力ですが僕たちがやっていきますので見ていてください”という気持ち。残された私たちが先生が切り開いた道をさらに先へと進めていかなければいけないので、見ていてください。頑張りますと申し上げたい」と決意を示した。