来季は2部or3部? 降格危機に瀕する欧州日本人(2)クラブがダメすぎる…。好調ドリブラーに3部行きの可能性
欧州主要リーグの2023/24シーズンも佳境に差し掛かっている。各リーグの優勝争いが熾烈を極めている中で、クラブの明暗をかけた残留争いからも目が離せない。今回は欧州でプレーする日本人選手の中から、降格危機に瀕しているチームに所属する選手を紹介する(成績は4月21日現在)。
MF:三好康児(バーミンガム・シティ/イングランド) 生年月日:1997年3月26日 所属クラブ順位:21位(チャンピオンシップ/24チーム) 今季リーグ戦成績:41試合5得点6アシスト 昨夏にバーミンガム・シティに加入した三好康児は、第44節終了時点でチーム1位タイの6アシストを記録するなど、適応が難しいイングランドで1年目から結果を残している。 順調なシーズンを送る日本人MFに対して、所属するバーミンガムは大きな間違いを犯した。それが昨年10月のジョン・ユースティス前監督の解任と、ウェイン・ルーニーの新監督招聘である。結果的にこの監督交代は成績だけ見ると全くもって必要がないものだった。 ユースティス前監督の下でバーミンガムは好調なスタートを切り、第11節終了時点では昇格プレーオフ圏内の6位とプレミアリーグ昇格も狙える順位に位置していた。それにも関わらず、昨夏にバーミンガムを買収したアメリカ資本の新オーナーはユースティス前監督を解任し、より知名度のあるルーニーを新監督として招聘した。 しかし、15試合で2勝4分9敗と散々な結果に終わり、ルーニーは1月にバーミンガムの監督の職を解かれた。彼が監督を務めていた期間でクラブは昇格が狙えた6位から降格圏直前の20位まで大きく順位を下げ、2月には後任にトニー・モウブレイ新監督も病気療養のため一時的に離脱。現在、暫定監督を務めるギャリー・ロウェットの下でもあまり勝ち点を積み上げることができておらず、1つ下の順位で降格圏に沈むハダースフィールドとの勝ち点差は2しかない。 なお、両チームは日本時間4月27日にハダースフィールドホームでの直接対決が控えている。仮にこの試合でホームチームが勝つとなれば、三好が所属するバーミンガムが最終節を残して降格圏に沈むことになる。チャンピオンシップへの生き残りをかけた大一番から目が離せない。
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