茨城で相次ぐキャベツ盗、一夜で1000個超の被害も…生産者「がっくりきた」
茨城県内でキャベツの窃盗被害が相次いでいる。県警は車両を使ったグループによる窃盗事件の可能性もあるとみて捜査している。
下妻署は18日、八千代町の畑から収穫直前のキャベツ約1200個(約60万円相当)が盗まれたと発表した。同署によると、同日午前7時半頃、畑を所有する農業男性(70)が19日に収穫予定だったキャベツが刈り取られているのに気づいた。17日は午後4時半頃に農作業を終えており、その後に被害に遭ったとみられる。結城署も18日、結城市田間の畑でキャベツ約840個(約30万円相当)が盗まれる被害があったと発表した。古河市内の畑でも、14日夕から15日午前の間にキャベツ約1200個(約39万円相当)が盗まれる事件が起きている。
被害に遭った八千代町の農業男性が読売新聞の取材に応じた。被害に気づいた時は「がっくりきた」と振り返り、「お金で返してほしい」と憤った。
男性によると、盗まれたのは、8月末に定植した「冬藍(とうらん)」という品種。高温など条件の悪い中でも大ぶりに育っていたという。切り口の跡から、収穫用の専門の包丁が使われた可能性があるといい、男性は「(収穫期を)狙われたのだろう。手慣れた犯行と思う」と悔しそうに話した。